まきものばかり

 
これも實はrevengeもの。
以前、Baktusを編んでみたらこはいかに。
増し目側と減らし目側で長さがちがふではないか。
それはそれでAsymmetric Baktusといふことにして、新たに挑戦してみたのがこれ。
 
Lacy Baktus in Progress
 
Lacy Baktusである。
糸はニッケのソルファ。色は418。
針は9号。
Lacy Baktusにしたわけは、糸が二玉しか残つてゐないからだ。二玉であるていどの長さがほしかつた。
編み初めてみて、「こ、こいつはmindless knittingといふわけにはいかないぞ」と思つたが、あるていど編み進めると、前の模様を見ればだいたいなんとかなることが判明した。全体の長さは想定より短くなるかもしれないが、ま、それもありかな。
 
そんなわけで、やる気がないとどんどんmindlessな方向に走る傾向がある。
で、できあがればなにかやつた気になる、といふ寸法。
これ、ほんたうはよくないんだけどなあ。

スヌードもどき

 
近頃やる気がない。
といふか、ここ数年、やる気のあつた試しがない。
やる気がないときにすることは決まつてゐる。
あみものである。
 
ただ、やる気がないので新たなものを編みはじめたりだとか、編みかけのものを仕上げたりなんてなことはできない。なにかをはじめたり完成させたりするのには、大変な労力が必要だからだ。よく「はじめてしまへば道半ばも同然」といふやうなことばもあるが、それはウソだと思ふ。「千里の道も九百九十九里をもつて半ばと為す」がほんたうだらう。
 
それはともかく。
そんなことを云ひつつも、最近着手して完成させたものがある。
ここ二三年、こればかり編んでゐるメビウス・ショールである。
 
Moebius Shawl
 
糸はパピーのキエーティ col.612。二玉使つた。
針はAddi Turboの8mm。
2010/9/28 に着手して、2010/10/02 に完成。
200目x2作り目して、半分は減らし目、半分は増し目しながら編んだ。
 
Moebius Shawl
 
これは、experimentのつもりだつた。
メビウスの輪の半分を減らし目し半分を増し目しながら編むと、うまいことケープのやうになるのだが、増減が急すぎると当然極端なことになつて狭い輪の方が小さくなりすぎてしまふことがある。
そんなわけで、調整しながら編んだんだけど、うーん、この増減率だとまちつと段を増やさないと効果がでないかも。
 
本番用の糸はまだあるので、そちらでrevengeといつたところか。
 
……つてまだおなじやうなものを編むのかよ。
 
 

ゆつくり編み進めるか

 
といふわけで、昨日の日記で書いた Striped Shawl はこんな感じ。
 
Striped Shawl in Progress
 
茶色と白は Bouton d'Or のベビー用毛糸で、その他の色がくつ下を編んであまつた毛糸。黄色い糸は途中でなくなつてしまつて、まつたく別の黄色い糸を途中から足してゐる。
 
本では紺色を地色にして、ほかの色を足してゐるのだが、茶色だけでは足りさうにないので白を入れてみた。
これでも足りなさうなんだけど、うーん、いざとなつたら三ッ葉屋に駆け込むか。
 
「ショール」とあるけれど、自分としてはひざ掛けのやうなつもりで編んでゐる。
ここのところ寒いものねえ。
ひざ掛けくらゐの大きさとなると、時間もかからう。
ゆつくりのんびり編みたいものだが、さうすると、途中で挫折しさうな気もするんだよな。
悩むところだ。

いつぱいいつぱいなのかも

 
ときどき、「もうこれからはくつ下しか編まないの」とか思ふことがある。
少なくとも十年くらゐはそれで十分行けるんぢやあるまいか。
んで、たまにあまつたくつ下毛糸でこんなのを編んだりする、と。
 
Four Block Cap
 
これは _Knit to be Square_ (asin:159668089X) に出てゐるFour Block Cap。茶色い糸はダイアタスマニアンメリノアルパカ。ほぼ一玉まるまるあまつてゐたものを使つた。それにくつ下を編んであまつた毛糸をちよこちよこ使つてゐる。
 
實は今日、_Domino Knitting_ (asin:193149911X)の一番最後に出てるショールを編みはじめたのだが、これも主となる色の糸は別のものを編むつもりでとつておいた中細毛糸を使ひ、しましま部分の別の色の糸はくつ下毛糸のあまつたのを使つてゐる。問題はどちらも手持ちの糸だけでは足りないかも、といふことだが、足りなくなつたらくつ下を編んであまり毛糸を用意して、しかるのちに続きに着手できたらなあとか思ふのだつた。
 
いづれにしても、「これしか編まない」とか思ふ時は、overwhelmed な時なのかもしれない。

やつてみたい病

 
ここのところあまり紡いでゐない。
Tour de Fleece の終はつた後、燃え尽きてしまつたやうだ。
 
といふのは、冗談で、まあ、なんといふか、バテてゐるのだと思ふ。
ほかのことも手藝以外のこともみな進まないからだ。
 
そんな中、以前ここでも書いた top whorl spindle でナヴァホ撚りをする方法の新たな動画が公開された。
 

 
以前は単糸を紡ぐごとにナヴァホ撚りをしてゐたが、この動画では、腕の長さの単糸三回分をためておいて撚り合はせてゐる。
聲が聞きとりづらいのが難だが、まあ、見ればわかる、といふ話もある。
 
見たらやつてみたくなるのが人間の常、といふか、やつがれの常なので、早速やつてみた。
毛は鎌倉ペレンデールの染色シェットランド。
 
やつてみて……まあ、むづかしいことはない、と、思ふ。
以前の動画を見てできた向きには特に悩むこともなくできることと思はれる。
単糸を手に巻き取る時に、動画では手に巻き付けてゐるが、「butterflyにしてもいい」と云つてゐる。自分はbutterflyといふか八の字に巻き取つてやつてみた。
あと、動画では立つたまま紡いでゐるが、椅子に座つた状態でもやつてみた。これも問題なし。
 
三年ぶりに東京スピニングパーティーに行つて、サフォークを買つてきた。くつ下にするつもりなのだが、さうしたらできれば撚り合はせる糸の本数は多い方がいいよなあ、と、思ひ、ナヴァホ撚りを検討してゐたのだが、これでやつてみやうかなあ。
 
ま、休みもあと一日。そのあひだにまちつと練習してみるか。
 

職場あみもの

 
といふわけで、次の「職場Project」にもすでに着手してゐる。
 
Socks in Progress
 
Puppy のソレントで編むBack to Basics
 
ソレントは、地元の手藝屋で安売りしてゐたところを入手。五月くらゐだつたかなあ。廃番色つてあつたけどほんたうだらうか。秋らしい、いい色合ひだと思ふんだが。まあ、安売りでなかつたら買はないけど。
 
2.75mmの針で編んでゐる。
ほんとは4本針とか5本針で片方ずつ編むのが好き、と、これは以前から書いてゐるが、たまにはかういふのもやらないと忘れるからね。
実際、作り目の時に「……どうするんだつけか」と何度かやりなほしてしまつた。頭では覚えてるんだけど、手が忘れてゐたんだなあ。普通は逆かと思ふが、理屈で覚えてゐるんだらう、おそらく。
これも三ヶ月くらゐはかかるのかなあ。年内にできあがるといいなあ。
 

夏の間に編んだもの

 
正直、バテてゐる。
情けないとは思ひつつも、この夏の暑さは尋常ではなかつた。
彼岸の入りを明日に控へた今日だつて、「彼岸? 何それ、おいしいの?」と「ひょっこりひょうたん島」の登場人物のやうなことを口走りたくなるくらゐの暑さだ。
 
まあでも、ちよこちよこ編んではゐたわけだ。
 
たとへば、Knittyで見たSpring Forward
 
Spring Forward
 
5/31に編みはじめて、9/7に編み終へた。
ずいぶんとかかつてゐるが、職場で昼休みに編んでただけなので、まあこんなものかと思ふ。あひだに Tour de Fleece とかあつて、こればかり編んでゐたわけでもないしね。
作り目から糸端の始末まで、すべて職場で実施。
 
毛糸の色がなんだかすごいが、我ながら何を考へてこの毛糸を買つたのかわからない。
買つた時にはなにか考へがあつたんだらうが、すつかり忘れてゐる。
家に毛糸は売るほどあるが、大抵の毛糸に関しては「これは何を編むために買つたもの」と覚えてゐる。
そのつもりだつたが……。
ま、こんなこともあるやね。
なんとなく、誰かへの贈り物を編むために買つたんではなからうかといふ気もしないではないが。
といふのも、この色合ひがどこからどう見ても自分向きではないからだ。
でもなあ。知り合ひにも、かういふ色合ひのイメージの人はゐないしなあ。
 
済んだことは、いいか。
 
上では「尋常ではなく暑かつた」と書いたが。
職場の自席のまはりは、尋常でなく寒かつた。
冷房の効きが半端ではないのである。
貸しビルの一角にあつて、冷暖房は集中管理のためか、なかなか温度が自由にならない。
冬は暑いんだよなあ……
 
愚痴をこぼしてばかりゐても仕方がないので、手持ちの糸の中からひとつ選んでPI Shawl を編むことにした。
 
PI Shawl
 
糸は、三年前に東京スピニングパーティーで求めた恵糸やさんのカシミヤシルクである。多分藍染め。編んでる最中指が青くなつたので多分。
50g 一かせで、えー……まあ、半分に折つた時に肩にかかるくらゐの大きさにはなつた。
ほんたうは肘まで覆へるとあたたかくていいんだがね。
しかし、編んでる最中に席替へがあつたりして、以前ほど寒くはなくなつたので、ま、いいかな、と。
 
とはいへ、これが結構あたたかい。
半分に折ることで層ができてそのあひだに熱がたまるのかもしれないけど、うすくてかるいのにあたたかい。
いい奴なんだ〜と、「ニルスの不思議な旅」のエンディングを歌ひたくなるくらゐである。
 
この種類のPI Shawlは六段に一度二目一度とかけ目をくりかへすことになつてゐるが、これを倍の十二段に一度にしてみた。変へたところはそれくらゐかなあ。
 
この糸と一緒にやはりカシミヤシルクで阿波の藍染めの糸を買つた。これはメビウス編みのCowlにするつもりですでに編み初めてゐるのだが……
下で書いたやうに、「流行りもの」と思はれてしまふだらうか。
 
いや、まあ、きつと、Ice Queen のやうな感じになるはずだから、それはないか。