マフラ二種
ここのところ仕上げたマフラを二種類。
これは Scarf Style に出てゐる Ruffles。
使用糸は Debbie Bliss cotton angora。色は 11504。
使用針は六号。
cotton angora は先日瑞典に行つた折に毛糸屋で購入したもので、綿八割アンゴラ二割の並太。編んでゐる時にアンゴラの毛が飛ぶのが難だが、それ以外はとにかく編みやすく編み地もすてきな糸である。
ここのところ綿糸ばかり使つてゐるのだが、綿の糸は編み地がだれないやうにときつめに編むやうにしてゐる。さうすると手に負担がかかる。
cotton angora はアンゴラ混だからか、さうした負担がほとんどない。
ああ、もつとこの糸手に入りやすければなあ。是非にも着るものを編んでみたい。そんな気分にさせる糸である。
さて、Ruffles だが、これは引き返し編みを利用したマフラである。Wrap & Turn といへば Wendy さんのくつ下を編んだことのある人には馴染みが深からう。
すなはち編み方は実にかんたんで、なのにこのくるくるだ。
編んでゐてやみつきになること疑ひなしである。
ただ……うーん、やつぱり秋まではしまつておくやうだらうなあ。おそらく cotton angora は春夏糸なんだらうけど、少なくともやつがれの住まひするあたりでは秋になるまで使へないと思はれる。
こちらは Clapotis。Clapotis は波に関連する意味を持つ仏蘭西語らしい。
使用糸はダイヤミュゼファイン。色は MSF106。
使用針は三号。
もともとは毛絹混の並太ていどの糸を使ふことになつてゐるが、そんな贅沢な糸、持つてないし。もともとはくつ下を編むのによからうと思つて買つてあつたダイヤミュゼファインで急遽編み始めたのが先月の三日。
編み乍ら目を落としていくといふのが存外におもしろく、気がつくとできあがつてゐた。
編み地は想像してゐたよりもずつとやはらかい。これで洗つたらもつといい感じに落ち着くのではないかと思ふ。
薄いし、伸びるので実はこの時期にも使へさう。ちよつと寒い日なんかに肩に羽織るといい感じである。
編み方には「したければ整形しろ」とあるのだが。
うーん、悩むなあ。
メリヤス編みの部分がくるんとするのがいい感じなのである。編み方のページにある写真でも先がくるんとまるまつたままのものを使つてゐる。
しかし、目を落とした部分がふにやんとしてゐるのもどうかなあとも思ふしなあ……。
さて、次のマフラは Tie one on か「おしやれ工房」のシェットランドレースか……。