うーん……

 
Yarns I Spun
 
どうしやうかとも思つたが、とりあへずはじめて糸(もどき)にしたものをば。
一番下が一番最初の糸(もどき)。講習で紡いできたもので、白い部分はロムニー(スライバー)。茶色い部分はゴットランド(フリース)・スカンジナヴィア・フラックス。麻はぶちぶち切れたね。紡ぎにくかつたので異様に太くなつてしまつた。中ではゴットランドが一番紡ぎやすかつたやうな気がするが、それはステイプルをフリックカーダーにかけたものだつたからだらうか。そんな気のする秋のゆふぐれ。
 
真ん中が家に帰つてきてから紡いだ糸(もどき)。講習であまつたロムニーである。切れたり抜けたりはしないけれども、でもやつぱり「原毛そのままっっ」みたやうな部分の多いスラヴな糸である。思はず昼のよろめきドラマ(若かりしころの田村正和が「奥さん」とかいつて迫つてきさうなドラマ。どんなんぢや)系音楽「スラヴ舞曲十番」が頭の中に流れたりしてしまふ。
いや、音楽に罪はない。でもメロドラマ系だよね、スラヴ舞曲十番。
 
一番上が三番目に紡いだ青いメリノ。
かなり強く撚つたやうに思つてゐたのだが、触つてみると思ひのほかふんはりしてゐる。メリノのせゐ? それとも双糸にする時の撚りが弱いのだらうか。
それと、そこはかとなくフェルト化してゐるやうな気が……なぜ? 撚り止めする時の湯のせゐ? 四十度ちよいくらゐだつたんだがなあ。
これはちよつと編めさうかなあとも思つたのだが、毛糸だまにしてみて「さて」と考へた時に、なにを編んだものやらといつた状態でなあ。
ものの本にはリストウォーマがいいよんなんぞと書いてあつたりはするわけだが、むー、どうだらう。
今紡いでゐるのもメリノなので、それとあはせてもいいかなあなんぞと思つてみたり。
 
今はメリノの十色パックを紡いでゐて、六色目に入つたところで先日スピニングパーティーで購入したウルトラライトのスピンドルを使用してゐる。五色目まではいただき物のスピンドルで紡いでゐた。baruさんから「メリノに対して使つてゐるスピンドルが重た過ぎることはないか」といふコメントを頂戴して、「うーん……そんな気もする、かも?」と思つたのはいいが、では丁度いい重さのスピンドルを持つてゐるかといふと……ないわけで。
あたらしいスピンドルに挑戦してみたわけはほかにふたつある。ひとつはコマの部分が上にあるスピンドルを使つてみたかつたといふこと。もうひとつは、まあすこしは安定して原毛を引き出すことができるやうになつてきたやうな気がしたので確認したかつたといふこと。
 
まあ昼休みにちまちま紡いでゐるだけなのでなかなか進まないんだが。
でも家に帰つてから紡ぎ始めると寝る時間がなくなつてしまふので、これはこれでいいか、と。