あつと云ふよな手編みのくつ下

さうか。今まで書籍単体の紹介はしてなかつたのか。

今日届いたばかりなのでまづは簡単に。

今年は Nancy Bush の新作も出版されるといふくつ下編みの本。
このSensational Knitted Socksもこの八月に出版されたばかりのやうだ。

まづ拍子からしてカラフルで目を引く。「こんな靴下が編めるのだらうか」とちよつとワクワクする。

著者は長年自分の足に合ふくつ下を求めてゐたといふことで、どのパターンでも足周りのサイズを測つてゲージを取つたらあとは表から作り目の数を選べるやうになつてゐる。足周りはどのあたりを測ればいいかといふことは本の最初の方に書いてある。
また、同じパターンのくつ下について、棒針四本、棒針五本、輪針二本で編む場合の編み方が記述してあるのもおもしろい。

裏表紙に「この本さへあれば、ほかのくつ下編み本は必要ない」といふやうな惹句が躍つてゐるが、決して大げさではない。この本に出てくるデザインを組み合はせれば、無数のくつ下が生まれることと思ふ。また、この本の中から踵やつま先の編み方をいろいろ試してみて自分にぴつたりくるものを見つけるなんてのもいいかも。やつがれは以前から引き返し編みよりgussetのあるタイプの方がしつくりくるやうな気がしてゐて、これも試してみたいなあと思つてゐる。

なにより見てゐるだけでも楽しいのがいいよな。

そんなわけで、とりあへずくつ下編みの本がほしいなあ、といふ向きにはいいかもしれない。問題は、英語のパターンを解読する部分か、と。
 
2005/09/25 追記
Cabled Patterns を編んでゐるが、ところどころパターンに間違ひがあるやうだ。書いてあるパターンを鵜呑みにせず、きちんと数を数へて齟齬がないかどうか確かめた方がよささうだ。
あるいは errata を待つか。
いづれにしても、くつ下編み初心者には敷居が高いことはまちがひない。