ヂヤンテイ織とは

いや、そんな構へた内容ではないのだが。
ここに来て下さる方々は、みな「ヂヤンテイ織り」のなんたるかをご存知の向きばかりだと勝手に思ひ込んでゐた。
だが、考へてみたら、やつがれ自身店頭でヂヤンテイ織り器を見たことがない。現在使つてゐるものは日本ヴォーグの通信販売で入手したものである。
といふわけで、これがヂヤンテイ織り器だ。ま、検索かければ出てくるんだけどね。
ちなみに「ヂヤンテイ」が正しいやうだが、「ヂャンティ」で検索をかけた方がたくさん結果が出てくる。
ヂヤンテイ織り器
花あみルームの目の細かい版、といつたところか。
左上の赤と黄色の外箱にすべて入つてくる。箱の横には「織物の原理がワカル」と書いてある。なぜ「ワカル」がカタカナなのか、とても謎である。
その下の透明の容器に織り器と針が全部収まるやうになつてゐる。中に見えるのは織り方の説明書。
織り器としては外箱の隣のクリス織り器と五センチ角のモチーフを織る織り器、その下の十センチ角のモチーフを織る織り器の計三つがある。
大きい織り器にかかつてゐるのがシャトル代はりのヂヤンテイ針。
この他にあみもの用とじ針が二本入つて千八百九十円(税込)といつたところ。
ヂヤンテイ織りを織つてゐるところ
これが平織りをしてゐるところ。このやうに糸をぐるぐる三回かけて、最後にヂヤンテイ針を使つて糸を織り込んでいく。それだけ。実にかんたんである。
ほかに、クリス織りや大きい織り器とクリス織り器を組み合はせて作るクリスラー織り、クリス織り器だけで作るクリスフラワー織りなんぞがあるのだが、まあそれは追々。
御覧の通り、かんたんてがるおもしろいの三拍子そろつた織り器である。
大きなものは作れないぢやないか、といふ向きもあるかもしれないが、ヂヤンテイ織りは四角いモチーフをたくさん織つてつなげるのが醍醐味なので、ご了承下されたい。
どちらかといふと、縦糸を巻いて巻いてなが〜いものを織る卓上織り器なんかよりは大きいものを作りやすいと思ふんだが……。でもまあこれは卓上織り器を使つたことがない人間の云ふことなので話半分といふことでひとつ。