完成……?

 
したとはいへぬ。
実はまだ整形してゐない。
暑くてそれどころぢやないつてーかアイロン見るのもイヤつてーか。
 
といふわけで、Latigo。
 
Latigo
 
編み方: Knitter's Summer 2005 から Latigo (Elsebeth Lavold)
使用糸: Debbie Bliss cotton denim aran Colour 14506 (Red and Navy) 8玉ちよつと
使用針: 9号
作り目: 指で作る普通の作り目
期 間: 2006/5/23 -
 
お、一ヶ月かかつてないんだ。こりやびつくり。もつとかかつてゐるやうな気がしてゐた。
 
ヴェストが好きである。
編む方に関しては、袖を編まないといふのが大きい。着る方にしてもさう。袖がないのでコートやジャケットの下に着たときもごろごろした感じがない。
 
そんなわけで編んでみたLatigoであつたが。
 
まづ、気がついた点をいくつか。
 

  1. Three-Needle-BindOff はいい感じ
  2. ガーター編みの縁には後でほどける作り目よりも指で作る普通の作り目の方がよささう
  3. コットン糸でもこれくらゐ太いと夏には向かない
  4. 前身頃がわかれてゐても同時に編むといい感じ
  5. 但し両前身頃の模様がちがふ場合には要注意

 
こんなところだらうか。
 
前回もすこし書いたが、肩を Three-Needle-BindOff ではいでみた。いつもはメリヤスはぎなのだが、どうも糸の引き加減がむづかしい。Three-Needle-BindOff も糸の引き加減ひとつだと思ふのだが、メリヤスはぎより加減しやすいと思ふ。ま、少なくともやつがれは。仕上がりも思つたよりずつときれいだし。今度はやはりくつ下のつま先を Three-Needle_BindOff ではいでみたいと思ふ。

作り目だが、最初は「くさり編みで作り目してあとでほどきながら拾つた方がきれいなんぢやないかなあ」と思つた。「でもまあ編み方のとほり編んでみるか」といふわけで、指定通り普通に作り目した。
結果、指定通りに編んで正解だつたと思ふ。
縁編みのかはり目がわかつた方がいいからだ。多分続けて編んではこの効果は出ないんぢやないかと思ふ。いや、もう一方はやつてないからわからないけど。
 
また、夏号に掲載されてゐるけれども、これ、着るとしたら秋になつてからだらうなあ、といつた感じ。家でためしに着てみても、暑い。ただ、秋冬春と着られるんぢやないか、と思つてゐる。あ、あと今後寒い位置に席替へになつたら着られるかな。
 
いつも袖やわかれてゐる前身頃を編むと二枚目を編むのがいやになりがちである。いやになるといふよりは、先に編んだものと同じやうに(前身頃の場合は左右対称に)編まないといけないといふのが負担なのらしい。前身頃の場合かうして同時に編むと後ろ身頃と同じやうに編めてとてもよい。そもそも一枚のものであると考えれば同時に編むのが自然なやうな気もする。
 
だが、今回のやうに左前身頃にだけ模様があつたりすると、同時編みもどうかなあといつたところ。模様の編み方をまちがへて二十段以上ほどくこと二度。そのたびに左身頃だけ編みなほす。
でもまあ、それでも同時編みはいいなあ。うむ。
 
ところでボタンは本来は六つのはずだつた。自分でもさうなるやうに計算して編んでゐたつもりが気がついたら七つ穴があいてゐる……むう。
編み方には「指定の数になるやうに等間隔に穴をあけながら編む」とあるだけなので、自分で計算して編む必要があるのだが……ヲレつてバカ? バカよね〜。しくしく。
 
最初は「いぶし銀みたやうなボタンがいいなあ」と思つてゐたが、気に入つたボタンが見つからなかつた。いいなあと思ふボタンはメタルボタンで重たいのである。ニット地に重たいボタンはちよつとねえ。
 
といふわけで急遽紺色のボタンに変更。こんな感じ。
 
Button for Latigo
 
2mmで、ほんたうはもつと平たい方がいいかなあといつたところ。
 
それにしても自分のボタン付け技術の低さにもうがつくりすること一度ならず。
慣れ、かなあ……。
慣れといへば、今回は脇のとじにも苦労した。脇のとじが苦手でなあ。もつと楽な方法はないのかと思ふが、結局仕上がりを考へるとすくひとじになつてしまふ。
今回はじめて脇のとじを厭ふ理由がわかつた。
それは集中しないとできないからである。
 
なにが苦手つて集中するのが苦手である。集中することを知らないといつてもいい。
ある意味「ながら族(古いなあ……)」だ。編み乍ら読む。テレビ見乍ら編む。そんな感じ。
 
だが脇のとじはさういふわけにはいかない。それだけを集中してとじる必要がある。
しかも、気がつくと首がさがつてゐて痛くなつてゐる。
 
しかし。
今回、かなり太い糸でしかも綿の糸だつたこともあつて、いつもよりわかりやすかつた。二度目のとじの最後の方ではかなりスムースに作業できるやうになつてゐた。糸の色が淡いものだつたらもつと楽だつたらう。
これも慣れなんだらうなあ。
 
苦手といへば、今回は68m/50gの糸だつたので端糸の処理が多くて参つた。もうこの土日には仕上がらないんぢやないかと思つた。
♯いや、仕上がつてないから、まだ。
特に綿の糸だしね。絡まないんだよなあ。ただ、シルケット加工をした糸ではないのでつるつるした感じはなく、その点はよかつたかもしれない。
 
あと、これまでいろいろ試行錯誤してゐた裏メリヤス編みだが、なんとか安定して編めるやうになつてきた。よかよか。
 
……やつぱり着るものを編むのには向いてないかもしれないなあ。