似合はない

 
先日、友人に「毛糸のこものノート(asin:452904873X)」を見せてもらつた。この本に出てゐる手袋がいい、といふ。
かぎ針編みで、輪ではなく、甲と掌と別々に平に編んでゆく。親指から小指に向かつて、またはその逆に編み進む。
ふむん。
 
輪に編んだ方が、そして、棒針編みにした方が伸縮性もあるし、指を一本ずつ編むので長さの調整はしやすいのではないかと思つたが、かぎ針編みはなんといつても目を落としたりしてもリカヴァリが簡単だ。ほどく時も拾ひ目とかあんまし考へなくていい。
 
といふわけで、実際に編んでみた。
 
No.25 手袋
 
思つたよりも大変だつた。
まづ、本に載つてる目数を数へるのが大変。
書いてある目数同士を足したり引いたりする必要がある。一度やつたら慣れたけど、まああんまし親切とはいへないかな。
 
また、引き抜き編みに苦労した。
引き抜き編み自体はいいのだが、そこにこま編みを編み付けることになつてゐるんだけれども、引き抜き編みがきつすぎて、針が入らないといふ事態に陥つた。結局一度全部ほどいて編みなほした。
 
また、思つたよりも長さの調整がむづかしい。
最初、長過ぎるかと思つた指の部分が、甲と掌と合はせてみたら縮んだ。
さらに、編んでいくとかういふ風に指がくるくると丸まるので、長さを確認しづらいといふこともあつた。
 
No.25 手袋
 
ただ、甲と掌と合はせてみたら、思つたより伸縮性があつた。
かういふ編地が横になる場合は、すこしきつめに編むのが吉らしいのだが、ゆるめに編んだのがよかつたのかも。
ぼつてりした手にはめてもきついといふ感じがしない。
 
使用糸はオリムパスのフィオーレ。色番は1(ベージュ)と3(臙脂)。
本ではベージュと茶色で、こちらもシックでいいのだが、ベージュが濃い色なので臙脂色をあはせてみた。
この糸はシルク混のせゐかはたまた化繊混のせゐか、ちよつと光沢がある。そこがシックな色と相まつていい感じだ。
同じ色でベレー帽とマフラを編みたい感じ。
 
使用針は5/0。本では4/0になつてゐるが、かぎ針編みの時は手がきつくなりがちなので、一号あげてみた。正解だつたと思ふ。
 
それにしても。
手袋にしてもミトンにしても、すらりとした手の人でないとやうすが悪いやね。