クロバーのリネン

クロバーからリネンといふ糸が新たに発売されたといふので買ふてみた。
糸巻き・玉の二種類の形態で売られてゐて、糸の太さも細・中・太とある。色も白(といふよりは生成りか)・ベージュ・茶の三種類。

今回は玉巻きの細を買つてみた。
細は 20g 約74m。使用針はかぎ針の2/0〜3/0号になつてゐる。麻100パーセントで、アイリッシュリネンとある。結構つやのある糸だ。

ひとまづタティングレースのモチーフを作つてみた。
タティングシャトルとモチーフ
いはゆるロゼットモチーフで、リングの部分は 4-P-P-P-4、アーチ部分は 4-P-2-P-2-P-4 である。
♯……つてこの書き方であつてるかな?

巷に売られてゐるヘンプのやうな糸でタティングはしにくい。糸の太さも部分部分でちがふやうに思ふ。ただし目立つてちがふわけではない。
我が家には東京アートセンターで購入したリネンの糸があるが、それともちがふ感じ。東京アートセンターで購入したものはどちらかといふとダルマの「麻のレース糸」に近い。
クロバーのリネンの方が「麻のレース糸」より素朴な感じの糸である。タティングしてみた感じでいふと、「麻のレース糸」で作つたものの方がかつちりした感じになるのに対し、クロバーのリネンで作つたものはやはらかな感じになる。
さうさう、「麻のレース糸」は麻のしやりしやりした感じがあるが、クロバーのリネンにはそれがない。ほんたうにヘンプ糸のやうな糸である。

タティングで使へない(こともないがピコ部分の糸が割れた感じになりがち)となると、なにかほかの使用法を考へねばならぬのだが、さて、どうしたものやら。
昨今はやりの「カフェ・スタイル」とやらでかぎ針編みのコースタなんぞ作つてみるのがいいかなあ。
ヘンプみたやうだからマクラメにしてみるのも一興かも。