この期に及んで手袋
先週末からずつと調子が悪い。熱が七度くらゐから落ちない。
いろいろ思ひあたる節があつたのでそのままにしておいたが、思ひあたる節がなくなつても落ちない。
医者に行かねば、と思ふが、この土曜日はかかりつけの医者は休み。
そんなわけで、ちよいと休んでるあひだに気がついたら手袋を編んでゐた。
使用糸はパピーのグランメリノ。二号棒針で、A Gathering Of Lace に出てゐる手袋を編んでいる。デザインは Nancy Bush (ナンシー・ブッシュ) とある。
ほかに編みかけのものがあるといふのに、編み始めたらこれが楽しくてな。
手袋を編むのは二度目だと思ふ。以前に編んだのも透かし模様入りだつた。穴が開いてゐるとそこから風が入つたりして寒くないのか、といふ気もするが、毛糸なのでそのあたりはあまり心配しなくていいやうだ。
なにが楽しいのか考へてみた。おそらく理由は以下の二点だと思ふ。
- 模様のくりかへしが楽しい
- 編み地がやはらかくて気持ちいい
この親指のまちがまたチトおもしろい。かけ目をして次の段でねぢらずにそのまま編む。
写真のとほり、やつがれは手がぽつてりしてゐて指が短い。このため、市販の手袋を買ふと、どうしても指の部分があまつてしまふことが多い。また、前回手袋を編んだ時は指まはりだけ目を増やした記憶がある。
だがこの手袋は指まはりにかなり余裕があつて、編み図とほりに編んでまつたく問題なかつた。
くつ下にしてもさうだが、てぶくろも自分で編むと自分にぴつたりの大きさに作れるといふところがいい。この手袋の場合は模様があるので縦にぴつたりとはいかないかなとも思つたが、できてみたら思ひのほかぴつたりにできた。
これから右手に着手する。
できあがるのが楽しみだ。
でもこの手袋では吊革にはつかまれないかも。もつたいなくて。