シルクのアンサンブル

といふわけで、ちやんとブライスものを編んでみた。
シルクのアンサンブル /w パラディ・バイ・モノ・コムサ
パターンをよく見た結果、こちらはそれほどやつがれ好みではなかつたので、結局いつものチューブドレスのヴァリエーションに落ち着いた。
なぜ knitty のパターンが好みではなかつたのか。
それは、

  • 「とじはぎがあるから」

である。
ブライスはじめおリカやジェニーなど、お人形用になにか編む時はできるだけとじはぎを避けるやうにしてゐる。
とじはぎが苦手だからといふどうしやうもない理由もあるが、はつきり云ふと、このサイズでとじはぎがあるとごろごろしすぎるのだ。
以前おリカやジェニー用のロピーセーターを編んだことがある(これは自分でパターンを起こしたのでどこかで公表できたらなあと思つてゐる)。
ロピーセーターにした所以は「とじはぎがない」からだ。これ以降、ロピーでなくても彼女たちにセーターを編む時はとじはぎなしで編むやうにしてゐる。

さて、使用糸はパピーのピュアシルクで、使用針はチューブドレスが一号、ボレロが二号である。
チューブドレスはひたすら二目ゴム編みをくりかへしたもの。後ろにスリットが入つてゐる。腕を出す部分だけ伏せ止めにして肩のストラップの目を倍にしてゐる。見えないと思ふけど。
今回学んだことに、

  • 「絹糸でゴム編み止めはしない方がいい。特に二目ゴム編み止めは」

といふのがある。
伸縮性に乏しいからだらうか、とにかくうまく止められなくて苦労した。これを隠すためにボレロを編んだといふ話もあるくらゐである。
ボレロは三角ストールを編んで、角度の同じ角を同じ長さの辺にそれぞれちよんと縫ひ止めただけといふ甚だ簡単なものである。ボレロといふもはばかられるやうなものだ。
しかし、これはブライスだけに限らないが、おリカにしてもジェニーにしてもモデルがいいので、簡単なできのものでも着せてしまふとなんとかなつたりするのである。
ちなみにこのアンサンブルはおリカやジェニーにも着られるサイズ。ジェニーだとチト裾が短いかもしれない。バービーはスタイルがよすぎるのでこのチューブドレスだとウェスト周りがチト太すぎるんぢやないかと思ふ。