疲れてゐる時は

 
情けない話だが、そろそろ毎朝始発のバスで出勤するのに限界を感じはじめてゐる。
朝が早くなつた分、帰つてくる時間も早くなればいいのだが。
現実はその逆で、職場が遠くなつた分帰つてくる時間も遅くなつたし、その結果寝る時間も遅くなつてゐる。
「体力の限界」といふ千代の富士のことばが頭をよぎる。
 
かういふ時に限つて、なんだか新しいことをしたくなるのはもう業といふアレなのかもしれない。あるいはただ単に疲れ過ぎて見境がつかないだけなのかも。
 
先日、本家amazonで _How to Crochet the Celtic Way_ と _Crochet Celtic Afghans_ といふ本を購入した。残念ながら amazon.jp にはないやうである。
どちらも16ページていどのぺらっぺらな本だ。前者は写真付きで編み方を紹介してゐるけれども、基本的にはいづれも文章だけで編み方を説明してゐる。
 
前者の説明によると、ケルトかぎ針編みとは「複数のパーツから成り、あるパーツのあいてゐる部分に別のパーツを差し込んで一つのモチーフを作り上げる。かうして作つたモチーフはリヴァーシブルで、どちらの側もちがつて見える」のださうである。
 
そんなわけで、突然前者からモチーフをひとつ編んでみた。
 
まづは以下の通り生成りのパーツを編む。
Ecru Part
 
次にピンクのパーツを編む。
Pink Part
 
そしてピンクのパーツの上に生成りのパーツを重ね、ピンクのくさり編みのあひだから生成りのくさり編みを差し込む。
Put Ecru Part on Pink One
 
これを裏から見るとこんな感じ。
Upside Down
 
重ねたパーツの周囲を編んでできあがり(整形前だけど)。
Celtic Crochet Motif
 
裏から見るとこんな感じ。
Upside Down
 
ダイヤマフィンを使つてみたが、モチーフを重ねて作るわりには空間が大きく重なりあつてゐる部分はわづかなので、以外とぼつてりとした感じはない。しかし糸次第であるとは思ふが、着るものにはあまり向かないやうな気がする。前者に出てゐるやうに鍋敷きにするとかあるいはやはり afgan にするかだらう。手提げなんかもいいかもしれない。
 
洋書のかぎ針編み作品は以前ニッキー・エプスタインの本に出てゐるバービーの服を編んだことがあるだけで、以降だいぶご無沙汰してゐた。今回も写真がなかつたら編めなかつたと思ふ。
しかし、モチーフひとつだけぢやさみしいよなあ。
どーしたもんだろ。