五角形なのに丸

 
といふわけで。
GR-8 Shuttle Brothers の著書、_Tatting the GR-8 Self-Closing Mock Ring_ に出てゐる Penta-round Doiley である。

Penta-round Doiley in antique tricolore
 
本では青い段染め糸を使ふやうに書いてあるが、これはコロンの40番から臙脂(No.57)、紺色(No.60)、ベージュ(No.61)を使つてゐる。
はからずも、なんだかアンティークなトリコロールのやうになつた。
ちよつとアーリーアメリカン調のパッチワークにこんな色合いの星条旗があつたりしないだらうか。
どうもはつきりとした赤青白よりもかういふ少し渋めの色合ひが好きである。コロンの40番はかうした「ちよつと渋め」の色の糸が多くていい。
 
このドイリーに惹かれたのは、中が五角形なのに最終的には円形になるところである。Self-Closing Mock Ring (以下「SCMR」)を使用してゐるのは最終段だけなのだが、二段目以降のシャトル二つ使ひの部分もシャトルと糸玉だけでSCMRを使ふ方法もある。
 
さう、SCMR を使ふとシャトルを二つ使ふかあるいは Shoe-lace trick を使はなければならないところもシャトル一つと糸玉だけでできる場合が結構ある。
技術的には全然むづかしくないので、シャトルに糸を巻くのを厭ふ向きにはお勧めである。
どんなパターンならできるのか、といふあたりは、まあそのうち紹介していけたらと思ふ。
 
モチーフつなぎでないドイリーといふのは久しぶりだつた。
途中までは調子よくできたけれども、最後、円周が長くなつた時に飽きずに結べるかどうかちよつと心配だった。
だが、最終段は上記のやうに SCMR。とても楽しく結べた。
 
今後は、以下の二点に挑戦していきたい。特に一番は、GR-8 Shuttle Brothers の本でも推奨してゐるので、読み込んでみるつもり。

  1. スプリットリングで段を移動する
  2. シャトル二つ使ひのパターンに SCMR を使用する