ハロウィンモチーフ

　
ハロウィンだハロウィーンだと騒いでゐる輩をみると「けっ」と思つてしまふ方である。
「なんにも知らない癖に騒いでるんぢやねーや」と思ふからだ。
　
だが、昨日仕事帰りに「七五三」なんぞといふ垂れ幕を提げてゐる寺社を見かけて（今の職場のある付近は門前町なので）、「さうだよな、みんな、全然知らないで「七五三」とかやるんだよな」といふ事実に思ひ至り、ハロウィンについても不問に処することにした。
　
なんてエラそーなんだ、やつがれ。
　
ま、ね、昔からさうなんである。軽々しい気持ちや浮ついた気持ちでハロウィンだのクリスマスだのヴァレンタインだのと騒ぐ輩は好かん。
いや、騒ぐのはかまはないが、見えないところ聞こえないところでやつてほしい。
どうせ心なんかこもつてないんだからさ。
♯いや、ヴァレンタインの場合はこもつたりしてるのか？
　
もとい。
　
だが、ハロウィンのあの色合ひにはちよこつと惹かれる。
といふわけで、こんなものを作つてみたわけだ。

　
オリムパス金票40番のオレンジ(171)と黒(900)を使つてゐる。パターンは……うーん、特に何も見なかつたけど、これつてどこにでもあるパターンだよな。
ほんたうは紫とか緑とかもあるといいなと思つたが、とりあへずこれだけしか手には入らなかつた。
でも、黒とオレンジ。いい感じぢやないかなあ。
萬年筆でいふとデルタのドルチェヴィータみたやうな感じ。
　
実は、愛用のシャトルにオレンジの糸を巻いた時点で、「うん、これいい色合ひ」と思つた。
それがこちらである。
　


ちよつと影になつてしまつてわかりづらいかもしれないが、黒いシャトルに鮮やかなオレンジの糸がまいてあつて、それだけでぱつと華やかな感じがする。
　
実はオレンジ色のレース糸なんてはじめて購入した。黒とあはせてもいいけど、焦げ茶なんかでもよささうだなあ。
　
かくしてどんどん糸が増えて行く……のかもしれない。