毎朝かぶる Ragna

 
いい加減星も瞬くやうな時間に出勤してゐるので、やはりブリティッシュエロイカで編んだ帽子は手放せない。
なにを云つてもあたたかいし、形もいい。頭にぴつたりとはまる感じである。
惜しむらくは帰りにかぶるのには暑過ぎることだらうか。始発しばらく後の電車の中はまだあたたまつてゐない上、乗客の数もピーク時よりは少ないのでとても寒い。だが、帰りともなるともうすつかりあたたまつてゐるし、乗客すし詰め状態になつたりして毛糸の帽子なんぞかぶつてゐられないくらゐの暑さだ。
そんな時でもくるくるたたんで小さく仕舞へるのがいいところである。
 
帽子はまだまだ編む予定。始発出勤はしばらくは続きさうだからだ。