かけ目の穴からすきま風

 
といふわけで、A Gathering Of Lace に掲載されてゐる Vanalinn Gloves を毎日つかつてゐる。やつがれの手袋はパピーのグランメリノを二号棒針で編んだもの。
初日に早速「……風が入り込んでくるかも」とちよつと悲しくなつた。
レース模様にかけ目の部分があつて、そこから風が入つてくるらしい。
毛糸で編むとかけ目があつても毛がわさわさして寒くなかつたりするのだが……うーん、ちよつと誤算。
 
だが手の甲側の elegant な感じは捨てがたい。「手編みの手袋」でもこんなに上品になるんだなあとしみじみすることしきり。
 
しかしやはりこの手袋を履いた手で吊革にはつかまれないやつがれなのであつた。