ちいさなバッグを作りたい

 
先日、本屋で独逸語のタティングレースの本を見つけた。
文章が多かつたので購入はしなかつたが、中にビーズをあしらつた作品がいくつか載つてゐた。
それを見て、「ああ、やつぱりタティングレースにビーズは合ふなあ」としみじみしてしまつたのだつた。
 
元々ビーズは好きなのである。
だがビーズで作品を作らうとするとやつとこやらなにやらやたらと道具が必要になる。しかも、こぼしやすいことを考へると自宅でじつくり作るやうになる。
すなはちやつがれ向きではないのである。
 
そんなわけで。
ビーズとあはせるとしたらもつぱらかぎ針編みが多いやつがれだが。
棒針編みもするし、もちろんタティングもする。
いづれも一度糸にビーズを通してしまつたらこぼれることは気にしなくていい。出先でもちよこちよこ作ることが可能だ。
実にやつがれ向きである。
 
といふわけで、今日作つてみたのがこれ。
 
Beads-Tatted Trefoil
 
Nina Libin の Tatted Lace of Beads: Techniques of Beanile Lace The Techniques of BEANILE LACE に掲載されてゐるモチーフだ。このモチーフを28個つなげて作る evening purse を作りたいなー、と思つてゐるわけだ。
 
先日、伯母になにかあげたい、と書いたが、ビーズ・タティングの小さなバッグにしやうと決めたといふ寸法。
この色合ひ(実は大好きなのである)ならちよいとアンティークな感じで派手ぢやないし、でもスリーカットビーズを使つてゐるのでそれなりに華やかだし、いいんぢやないかな、と思つて。
 
さうさう、糸は東駒の絹穴糸 83。ビーズはトーホーのスリーカット No.CR162C。トーホーの162はちよつと金色にも見えるビーズでかなり気に入つてゐる。丸小・丸大ともよく使ふ。
 
三つつなげて見たのがこれ。大きさを比較するためにシャトルも入れてみた。
 
Beads-Tatted Trefoils with Shuttle
 
以前は絹穴糸でビーズ・タティングといふと、異様にきつく結び過ぎてゐた。さういふ記述を読んだせゐだと思ふ。「ビーズタティングはきつくしめないといけない。絹糸を使つてゐる時は特に」といふやうな先達の意見をどこかで見かけたのだ。
それでもうきりきり結んでゐたわけだが、さうすると結び目が乱れてあまりうつくしくないものができあかつてしまふのだつた。
といふわけで、ある時からもうあまりきつくはしめないやうになつた。このモチーフも普段よりも若干強めの力加減で作つてゐる。
ビーズの部分がゆるくなつてビーズがゆらゆら動いても、それはそれで味かな、とも思ふ。
 
できればこの連休中になんとか形にしたいのだが。
どうだらうかなあ。