先週と今日の紡ぎ模様

 
先週はひたすらいただきもののメリノを紡いでゐた。といふ話はすでに書いたか。
アナンダの十色パックのおそらくヴィバルディは夏。ヴィヴィッドな色である。
先に暖色系は紡いで双糸にして撚り止めもかけてあつて、といふ話も昨日書いたか。既に毛糸だまにしたのも昨日写真でさらしてある。
その後はずつと寒色系を紡いでゐたのだが、この時、いろいろスピンドルを変へて紡いでみた。
暖色系はこれまたいただきもののスピンドルでずつと紡いでゐた。おそらく黒檀(なので勝手に黒檀と書いてゐる)で、はかつてみたらこれが82g。お、重たくないか? こんなものか?
寒色系は黄緑色からはじまるのだが、まづこれを半分くらゐウルトラライトで紡いでみる。ウルトラライトは20g。四分の一か。
その後はずつとまた黒檀のスピンドルで紡いでゐて、木曜日にBosworthのスピンドルがやつてきたので早速使つてみる。こちらははかつてはゐないがタグには23gと手書きで記入されてゐた。
 
また金曜日にはアルパカもちよつと紡いでみた。
アルパカもいただきもので、ちよこつとずつ茶色の濃淡二色と黒の系三種類。一緒に絹ももらつてしまつた。
紡ぎ出しのこよりみたやうに糸を引き出す部分がまるてできなくて、「このまま紡げないのでは」と暗澹とした気持ちになつた。撚つても撚つても撚りが甘くてするつと手にした繊維から抜けてしまふのである。
紡ぎは基本的に職場の昼休みにしかやらないことにしてゐるので、あせつた。
あせつたあまり、繊維をスピンドルのフックに直接ひつかけて、えいやとまはしてみた。
うまいこと糸を引き出すことができて、その後は快調に紡げた。どうも羊毛より快調だつた気がする。
撚りをかけ過ぎるせゐだらう、手にした繊維に撚りがつたはりやすいやうなのだ。それで羊毛の時は繊維を引き出すのに未だに苦労するときがある。
アルパカはその点、撚りがつたはりにくいやうで、いい具合にするするするする糸ができていく。
 
…………はい、ヘタくそなだけです。ええ、さうですとも。
 
しかしこのアルパカ、異様に細かいゴミが出る。短い毛があたりにちらばりやすい。
「職場専門にしやう」と心に誓つたことは内緒。
 
昨日については昨日のエントリに書いた。
今日は馬と野球を見乍ら続きのポロワスを紡いでみる。
 
Spinning Polwarth
 
菊花賞、横山は勝つたと思つた瞬間があつたんぢやないかなあ。
それにしても父がエルコンドルパサー、母の父がサンデーサイレンスと聞くと素人は「うーん」とうなつてしまふ。
さう、やつがれが競馬をやらない理由はこれ、別のところに書いてゐるが、絶対血統を覚えてしまふに決まつてゐるからだ。そんなことに残り少ないハードディスクを使ひきつてしまひたくない。その一心ゆゑなのである。
 
日本シリーズは昨日も今日もおもしろかつた。どちらを応援してゐるわけでもない身にとつてはかういふ一点を争ふ攻防がおもしろくて仕方がない。今夜も手に汗握りながら淡々とポロワスを紡ぐやつがれであつた。