紡いでゐるばかりぢやない

 
だつて紡いでばかりゐたら糸が増える一方ぢやあないか。
といふわけで、奮起して(?)一時間ほどでこれを編んでみた。
 
Homespun Hairband
 
使用糸は糸もどき第三号・青の時代。編み方は、以前Regia Bambooのくつ下で使用したLace Ribをそのまま使つたもの(くつ下では表目3裏目2のところ、表目も裏目も3で編んだのだつた)。針はクロバーのニットアウトでもらつたもの。
ヘアバンドになつたのは長さの関係。最後とじあはせる時にメビウスの輪状になるやう捩つてみた。
Lace Ribは表も裏もどちらもそれぞれ趣のあるよい編み地ができるので、メビウス採用にふみきつた(つて大袈裟な)。
裏はこんな感じ。
 
Homespun Hairband
 
毛糸のヘアバンドは以前からほしいと思つてゐたし、とりあへず使へるものができて余は満足ぢや。
 
しかし。
 
まー、なんといふか、実に「スラブ」な糸もどきでなあ。そのせゐか細い部分には異様に撚りがかかつてゐる。もうごつごつしてゐるほど。反対に太い部分はなんともふつくらやはらかで、
「よし、やはりもらつたスピンドルで太い糸を作るベシ」
と、妙な野望に燃えるほど。
ものがメリノなのでちくちくしないし、リブ編みだから、しかもかけ目とかしてるから上下左右によくのびるし、最初にしてはいいんぢやないの。
甘い? 甘いよな……わかつてるんだよ。