Total Disaster

 
ほんたうは「まだまだ修行中」くらゐの題名にしやうと思つたのだが、見れば見るほど disaster でな……。
 
Card-Blended Fiber
 
右側の毛は、ほんたうは緑色になるはずだつた。アナンダの染色メリノは春色セットから水色二色と黄色を中心に、うすい珊瑚色と紫がかつた淡い桃色、それに冬色セットの二番目に淡い色と二番目に濃い色(この二色はどちらも羊本来の色)、さらに赤みの強い濃い紫の五色を混ぜてみた。
結果は御覧のとほりである。緑色の部分なんて……写真の魔術で若干緑がかつて見えないこともないかもしれないが……ない。
毛を梳いて混色する際の利点は、色がにごらないことだと思つてゐた。直接色を混ぜるわけではないからだ。染色液だと、おそらくにごる。こどものころ絵の具でさんざん経験した。三色以上混ぜると濁る。透明水彩ならそんなこともない、といふ話もきいたことはあるが……実際のところどうなんだらう。
しかし、この結果を見る限り、どうやら毛を梳いて混色してもにごるらしい。とほほ。
 
左側の毛は、右側の毛を混色してあまつた毛で作つた。すなはち右側の毛から水色と黄色をのぞいたものである。
ここから、元々混ぜる色が多すぎたのだらうといふことに思ひ至つた。
初心者だし、ここはまちつと予想のつきやすい色同士を混ぜるべきかな。
 
ここで今後試したいことをちよつと書いておかう。

  1. 深み用に使ふ濃い色は、作りたい色の同系色にする
  2. さもなくば反対色を入れる

 
さて、左の毛を紡いでみたらこはいかに。
なんだかちがふ。糸にしたらやつぱり妙ちきりんかも。むー。
ちなみに右の毛も紡いでみた。
「……こんなuglyな糸、見たことないよ」と思つた。
写真は……気が向いたら。
 
ま、とにかく挑戦あるのみだな。
今朝も一時間以上は毛を梳いてゐた。足下は健康サンダルで立ちつぱなし。それなりに健康的か?