編み始める

 
前回、「Ravelympics」の話をちよこつと書いたやうに思ふが。
えうは編物SNS・Ravelry内で実施されてゐる、北京五輪にちなんだ編物の祭典、とでも云へばいいだらうか。
開会式から閉会式(聖火が消へるまで、なんてな云はれ方もする)のあひだに、自分にとつてchallengingなものを編みあげる、といふ趣旨がある。
 
帰宅したらまだ開会式とやらをやつてゐる最中で、「んでは」といふので編みはじめてみた。
ものは「A Fine Fleece (asin:0307346838)」に載つてゐる、「Road Not Taken」といふレース模様のマフラ。
 
なんだか百段くらゐ編めてるんですけど。
 
どうもレース模様としてはかなりかんたんな部類に入るらしいことに、編みはじめてから気がつく。
ほら、「レース模様は苦手」と思つてゐるから、レース編みといふだけでchallengingな気がしたんだよね。
 
まあ今回は「自分で紡いだ糸を編む」といふ方がよほどchallengingなのかもしれない。
考へてみたら、まともに自分で紡いだ糸で編むのつてまだ三回めくらゐな気がする。
最初は、「毛をひきちぎつただけ」状態からほんのわづかだけ脱した(すなはちほとんど大差ない)、まあ「糸」と呼んでもいいかもしれないかもしれない、といふメリノをちよつとしたレース編みにしてメビウスの輪状にかがつてヘアバンドを作つた。
二度目は、ポロワスでガーター編みのショール。
あ、忘れてた。くつ下も編んだんだつけか。あれはペレンデール。
 
……うーん、結局、そんなにchallengingぢやないのか?
なんか趣旨からはづれてないか、ヲレ?
 
ま、まあこの暑い日本でだなあ、毛糸を編む、といふのがすでにchallengingだよな? な?
 
さういふことにしたい。