やめられないとまらない

 
長いこと本屋で手に取つては買はうかどうしやうか悩んでゐた「エストニアで習ったレース(asin:4579112733)」を買つたのが木曜日。
金曜日の夜帰宅してから、突然トライアングルショールを編みはじめてしまつた。
Regiaのケイフ・ファセット糸を3/0号で編んでゐる。写真は一玉編み終はつたところ。
本に掲載されてゐるものはオステルヨートランドの段染め毛糸を使用してゐる。
 
Crochet Shawl in Progress
 
これが一度編み始めるとなかなかやめられない。
長編みとくさり編みの連続なのだが、なんだらう、とにかく手を止められないのである。
「あともう一段、あともうちよつと」と思ひながら、延々編みつづけてしまふ。
 
うーん、リズムがいいのかなあ。ちよつと変則な五拍子といふか。チャイコフスキーの「悲愴」の第二楽章といふか。「悲愴」の場合は、あれ、ワルツの変拍子みたやうな感じなんだよね。ワルツだと軸足が左右入れ替はるところ、拍子をちよつと変へることで同じ足が軸になるやうになつてゐるつてーか。
閑話休題
 
すでに二玉めも終はらうとしてゐる。
どうしたんだ、このハイペースは。むむむ。
編みながら三角形の一辺にスカラップ模様の縁編みができるのが楽しい、といふのはあるとは思ふ。
 
かういふのつて、のらない気分のときはきつと全然編めないんだらうなあ。今回はたまたま今の気分と一致したのだらう。先日もかぎ針編みをしてゐたからかも。
この毛糸はRegiaの毛糸にしては編み上がつた直後からかなりやはらかいし、棒針で編む分にはとくになにも思はなかつたが、かぎ針で編むのにはあんまり向いてないかも。あるいは針のサイズと合はないのかもしれない。編みながら「もうちよつと大きい針でもうちよつとゆつたり編む方がいいなあ」と思つたりもした。
 
実はこれを打つあひだも、「ちよつとだけ」「すこしだけ」と思ひながら編んでゐたりする。
Mindless Crochetをお求めの向きには是非。