修行中

 
ヴァンクーヴァーオリンピックまであと一週間をきつた。現地時間で火曜日には聖火が到着するとのこと。
北京オリンピックのときはもつとあれこれあつたよなあ、聖火。
閑話休題
 
といふわけで、Ravelympicsも近づいてゐる。
説明の必要はないかとは思ふが、RavelympicsとはRavely 主催のオリンピックに乗じたイヴェント。
今回はSpindlersといふグループ主催のTeam Spindlersに参加することにした。
参加種目はFlying Camel Spin の予定。すなはち、ひたすら紡いで紡いで紡ぐ種目である。「フライングキャメルスピン」は、これも説明するまでもないかもしれないが、フィギュアスケートのスピン技の一。
 
実はずつとなにを紡ぐか悩んでゐた。決まらなくてねー。
結局染色コリデール100g弱を紡ぐことに決めたのが一昨日の金曜日。ためしにちよつと紡いでみて、まあこれで行かうかな、と。
今回はかぎ針編みのちいさいショールを編む予定。あ、前回編んだのと同じもの、ね。試し編みもしてみた。まあ、いい感じ、かな。
 
これまた実は、すこし前に紡ぐ時の右手と左手を入れ替へてみた。
これまでは毛を右手に持ち、左手でスピンドルをまはしてゐた。
左利きといふわけではないんだがなあ。でも気がつくとオタマトーンも左手で音の出る部分を抑へて右手でお口ぱくぱくをやつてゐる。多分、右利きの人は逆になるはず。だからうまく演奏できないのかなあとも思ふが、最初に持つたときにさうなつてしまつたので、まあさうしたものなのだらう。
 
ところで、紡ぎに関しては、毛は左手に、スピンドルは右手に、といふのが一般的なのらしい。すくなくとも右利きの人はさうなるやうである。
なんでも、さうした方がいいといふ理由があるといふ話なのだが、それがなんであるのか不勉強にして知らない。
 
でもまあ、なにかさうした方がいい理由があるのなら、さうしてみるか。
 
といふわけで、逆に持つやうにして数ヶ月。
 
しばらくはまつたく初心者に戻つたやうな状態だつたが、まあ、なんとなく、戻つてきた、かな。まだか。
ただ、毛は持ち替へる前よりまともに扱へるやうになつたやうな気がする。右手で毛を持つてゐたころは「三角形」の部分を保つことがなかなかできなかつた。左手で持つやうにしたら、これがなぜかうまく(少なくとも以前よりはましに)できるやうになつたんだなあ。
その代はり、右手ではなかなかうまくスピンドルを回すことができなくて苦労してゐる。すぐにブレるしね。
 
ここ一週間ばかりは結構調子よく紡げてゐるので、このままオリンピックを迎へたいと思つてゐる。
 
ところで、写真はオリンピックとはあまり関係がない。
 
Spun Some Merino /w Turkish Spindle Delight
 
以前ペレンデール鎌倉から購入した灰色のメリノをトルコ風スピンドルで紡いでゐる。これはのんびり自宅で紡ぐつもりではじめた。なんといへばいいのか、いろんな毛を紡ぐ修行、かな。
撚り合はせた状態で合細か中細くらゐで、PI Shawlを編むつもりで買つたはず。
どうなるかは……むむむ。わからん。