使はないのに作つてしまふ

 
栞は使はないのになぜか作つてしまふ。
product-tatterではない証拠かと思ふ。いはばprocess-tatter。そんな気がする。
 
特に十字の栞はどう使つたものやらわからんと思ひつつも作つてしまふ。
なぜ使ひ方がわからないのか、といふと、横のでつぱりが邪魔な気がするからだ。
本にはさむ時は横棒の下部分だけをはさむのだらうか? そして横棒から上の部分ははみだしたままにしておく? でもそのわりには縦棒の長い方の下にタッセルやらなにやらがついてたりしないか?
 
いづれにしても、できあがつたものはこんな感じ。
 
Black Magic Cross
 
使用糸: ダルマレース糸ゴールド#40 703
結び方: Vicke Reynolds' Black Magic Cross
 
見る人が見ればわかるとほり、この栞の元は、TATTING WITH VISUAL PATTERNSに掲載されてゐるBlack Magic である。こちらでも二種類ほど写真を載せた記憶があるが、名前のとほり元々は黒い糸で作成されてゐる。
以前、こちらのページでさまざまな色のBlack Magicを掲載しているのを見て、「うーん、いいかも」と思つてゐたのだつた。
Black Magic Crossもここで見たのが最初だと思ふ。
 
さういへば最近、Knitting on the Roadに出てゐるDenmarkやUnstを明るい段染め系の毛糸で編んだものをWebで見て、「明るい色の方がいいかも」と思つたりしてゐる。
案外指定された色とはちがふ色を用ゐてみるのつていいかも知れない。
 
そんなわけで、使はないとわかつてゐても、また別の栞を作るにきまつてゐるのだつた。
すでに作りたいものがたくさんあるしな。