4本針と輪針と

　
まだまだ落ちつかない日が続いてゐる。
自分の仕事としてはあとはもう片付けだけみたやうな感じなのだけれども、まはりにひきずられてゐるのだ。
だから、早めに帰宅できてもなんだか落ちつかない。いつ職場から電話がかかつてくるかと思ふとおちおちしてゐられないのだつた。
　
そんなわけで、現在こんな感じ。
　

　
右が0号(2.1mm)4本針で編んでゐるOpal Tiger。左が0号(2mm)輪針1本で編んでゐるRegia LineStep。
Opal Tigerはつま先から編んでゐて、つま先も踵もラップを使つた引き返し編み。履き口が2目ゴム編みだがあとは全部ただのメリヤス編み。
Regia LineStep は履き口から編み始めてゐて、履き口が2目ゴム編みのあとはBaby Cableといふ交差模様。Sensational Knitted Socksに掲載されてゐる。基本は2目ゴム編みなので、びよんと横によくのびる。
　
_Sensational Knitted Socks_からは最初に縄編みのくつ下を編んだのだが、そこかしこに誤植があつてまゐつた、といふことは以前書いたと思ふ。一応正誤表もあるが、「これだけぢやないだらうよ」つて感じ。
くつ下を何足か編んでればなんとかできるていどの間違ひだつたが……いい本だけにもつたいない。
　
もとい。
　
Magic Loop を覚えて夢中になつて毎日持ち歩いてあちこちで編んでゐる。もしかしたらもう4本針や5本針には戻れないかも、と思つたが、あにはからんや、そんな心配は全然なかつた。
4本針は4本針でやつぱり編んでゐて楽しい。なんだかかう、三本以上の針をうまくあやつれる自分に酔ふつて感じだらうか（……今確実にモニタのむかうでひいてゐる人が見えたよ）。
　
そんなわけで、今どちらももう片方が進行中である。家にゐるのでOpal Tigerの方が進みがはやい。
ただただひたすらメリヤス編みしてるだけなんだがねえ。
今丁度、Wendy Knits: Adventures with Two Needles and an Attitude を読んでゐるところなのだが、Wendy さんのくつ下事始めは旧版のOpal Tigerだつたとのこと。さういへば完成品のページでもくつ下のところに最初に出てゐるのはOpal Tigerだつたやうな気がしてきた。
Wendy さんは長いこと編んだくつ下を「Works of Art」だとしてコーヒーテーブルにかざつてゐた、といふやうなことを書いてゐる。
うーん、「Works of Art」、かあ。やつがれも自分で編んだくつ下をさう呼びたい。呼びたいが……うーん……ちよつとそれにはほど遠いなあ。とほほ。
　
もちろん履くのが前提だけど、「Works of Art」つて呼べるやうになりたいやね。ちよつとね。
　
といふわけで、といふわけでもないのだが、今回はラップを使つた引き返し編みの裏側をさらしてみたいと思ふ。
　

　
反対側はこんな感じ。

　
今回恥をしのんでさらしたわけは、「こ、こんな感じでいいの？」といふのがとても気になるからだ。残念乍らやつがれのまはりにはくつ下を編む人がゐない。ましてや引き返し編み。
おろちさんとこの「仮設ラップ解消実験所」と比べてもなんだか自分の方がちがふ気がするし……。
ちなみに表も裏も「1回目ラップ-2回目ラップ-すべり目」の順番で右の針にかけてラップ消ししてるかも。