Another Magic!

 
しろまるさんのところで紹介されてゐて、気になつてゐたMagic Cast-on
 
くつ下を編むにはつま先から編むのがいい。編んでゐる途中で試し履きが容易だし、毛糸を使ひきりたい時なんかにもいい。最後ゴム編み止めを延々しなければいけないといふ欠点(なかなかきれいにできないんだよね……とほほ)はあるものの、伏せ止めにしてもいいぢやない。Russian Cast-off にしてもいいぢやない。
 
といふわけで、試してみた。
 
すばらしい。なんといつても目がゆるまない。いや、まつたくゆるまないとは云はないが、従来の8の字の作り目のやうに「ゆるゆる」な状態にはならない。
この不器用大王のやつがれがはじめてやつてこの出来なら、慣れればかなりいいんぢやなからうか。
 
ちなみにやつがれがどのくらゐ不器用大王かといふと、トルコ風くつ下の作り目で段から目を拾ふ時にうまく拾へないといふほどである。
 
そのやつがれにもできる。はじめてでちやんとできてしまふ。恐るべし、Magic Cast-on。まさにMagic!
 
といふわけで、Lisa Souza の Sock! は Olive Tone でこんなものを編み始めた。
 
Wyvern Sock in Progress
 
さう、Falling Leaves ではなくて、Wyvern Socks
つま先を編んだ時、「どうもこれはレース模様ぢやない方がいい」と感じた。人によつては「糸がさう語りかけてきた」と云ふ向きもあらうが、残念乍らやつがれその域に達してゐない。
 
まあでも、この糸で龍の鱗。いい感じぢやないかな。
 
この蒸し暑いのに、毛糸で編めるのもくつ下のいいところ。
基本的に外でしか編まないくつ下を、実は羽生三冠のドキュメンタリを見乍らまちがつたところまでほどいて編みなほしてゐたといふのは内緒。

羽生三冠といへば昨日今日と遠州で我が家のアイドルみつくんこと佐藤康光棋聖王位戦第一局を指してゐた。どうやらみつくん負けたらしい…………。