みつしり

 
とりあへず片方編み上がつた。これ、ほんたうに整形しないとダメなくつ下だな。
 
Wyvern Sock
 
うーん、鱗がうまく出ない。実際は結構鱗つぽくできてゐる。まちつとうまく写真を撮れるやうにならんとなあ。
 
このくつ下、鱗の部分が「みつしりメリヤス編み」といつた感じなのである。Tropicana Socks もさうだけれども、このくつ下の模様にはかけ目がない。その分「みつしり」感が強いのだと思ふ。編み乍ら「みつしりみつしり」とつぶやきつつ、魍魎の匣 (講談社ノベルス)の久保くんを思ひ出すやつがれなのだつた。
そして、かけ目のないかういふ模様も好きだな、と思ふ。
 
また、踵がとてもフィットして感じられるのも「みつしり」感の高い理由かもしれない。今回、つま先を編み終はつたところから足の裏はずつと二目ゴム編みをしてゐる。踵はShort Row Heelなのだが、ゴム編みを生かしたままにしてゐる。これがすこぶるフィットするのだつた。履いてゐない状態で見るとなんとも不格好だが、履いた時に踵にぴたりと吸ひ着くやうな感じがたまらない。
市販のくつ下でも踵部分がずれやすいやつがれ、常に「踵のフィット感」にこだはつてゐるのだが(いや、まあ「常に」は云ひ過ぎかな。「できるだけ」)、これは盲点だつた。ゴム編みの踵。いいね。
 
Lisa Souza の Socks! はナイロン混の毛糸なのだが、編んでゐて「毛糸を編んでゐる」といふ満足感がある。ちよつと割れやすい気がするけれど、それを補つてあまりある充足した気分。色も好きだしな。深い緑。
 
そして、やつがれがどれだけこのくつ下を気に入つてゐるか、上の写真からわかつてもらへると思ふ。
この暑さに、毛75%のくつ下を履いてゐるのだから何をか云はんや。