今週の手芸模様

 
行き帰りのバスの中ではくつ下を編み、昼食後は職場で紡ぎ、自宅ではかぎ針編み
月曜日以降、さういふ毎日が続いてゐる。
くつ下はコンテスト用を編んでゐるさなか、持ち歩くには中途半端な状況になつた時に取り出したRegiaで編みはじめたもの。プレゼント用にと買つた糸のはずが、なんだかとてもやつがれ好みでな、といふ話はちよいと前にした。このまま自分用になるのか、はたまた……といつたところ。
 
紡ぎはあひかはらずスピンドルで、友人からもらつたメリノの十色パックを紡いでゐる。スライバーの状態だと触つた時にほんとにやはらかくて、「やつぱメリノだねー」なんぞと語り合つたり。暖色と寒色とあつて、暖色は暖色同士、寒色は寒色同士で双糸にしやうかなあと画策中。
これが終はつたら次は去年のスピニングパーティーで買つたポロワスかな、と思はないでもない。
 
かぎ針編みは「北欧ワンダーニット(ISBN:4579111184)」の一等最初に出てくるフィンランドはコルソナスのかぎ針編みで、ティーコゼーの模様でポーチを編んでゐる。ぼちぼちとしか進まないのでほんたうに出来上がるのかとそればかり不安。中細毛糸を2/0号とか3/0号で編むのは好きなんだけどな。
 
そんな感じでどれも中途半端。
特に紡ぎは鐘がなつたらやめないといけないのでかへつてストレスたまつてる感じもする。
でもやめられないんだよなあ。
そして、いづれもそれなりにぴつたりとした場所と時間帯でやつてゐるやうな気はする。
かぎ針編みは毛糸だまを複数使ふ上、からまりやすいのであんまり外で編む気にはならない。
紡ぎはバスの中ではちよつと……家でやると際限なくつつげてしまふ。
棒針編みだけは、まあどこでやつてもいいかな。
 
新しい職場は勝手がちがつてなにかと戸惑ふことばかりである。特にこの年になつてくると、あんまりにもわからないことがあると怒りがこみあげてきたりする。
いや、それはただ単にやつがれに余裕がないだけか。
とにかく、そんな中で編んだり紡いだり結んだりしては鬱憤を晴らす日々なのだつた。

あ、結びはね、たまに「たばこ吸つてきます」とか云つて息抜きにやつてゐる。
一服した気分になれるからね。