戦ひ済んで日が暮れて

 
Experimental Socks
 
OKAMOTO手あみ靴下コンテスト参加作の残骸、といふか、まあexperimentsといつたところか。いづれもつま先からmagic cast onを使用して編み始めた。使用糸は行きつけの手芸屋で在庫整理として一玉300円で売られてゐたJaeger Matchmaker DK。300円とは思へない編み心地だつた(あたりまへだつて)。3mmの輪針でmagic loop。
 
一番手前、足の入つてゐるくつ下が第一号で、模様は_A Treasurey of Knitting Patterns (ISBN:0942018168)_からWheat Ear Cableをはめこんだもの。模様編み部分に伸縮性が乏しいので、脚のその他部分は二目ゴム編みにした。足の裏はメリヤス編み。
これはほぼ一日で編んだと記憶してゐる。編んでゐてほんたうに楽しかつた。「ああ、ヲレはかういふくつ下を編みたかつたんだっっ」と思つた。縄編み模様のくつ下つて好きなんである。
 
次に編んだのが同じ色で脇に模様を入れたくつ下。これもWheat Ear Cableだが、左右の縄編みから2目ずつ減らして小さくしてゐる。Wheat Ear Cableは脇に入れるのに向いた模様だと思ふ。左右にわけた模様片方だけでも十分縄編みとして見られるし、あはさつた時の模様もまたいい。こちらは左右に同じ模様を入れた結果一周の目数が増えてゐるので、模様以外の部分はメリヤス編み。
 
最後が緑色のくつ下。これはまだかたはれがゐない状態。
clog sockを目指したもので、縄編み部分は即興。Elsebeth Lavoldの縄編みなどを参考に編みはじめを増やし目にする方法で思ひつくままに編んだ。甲や脚の表部分は表目3裏目1のゴム編み。足の裏はメリヤス編みである。
といふわけで、これは「オリジナル」といつてもいいのかなあ……。模様編み部分は全然くりかへしなんかぢやない。まあさういふのもあり?
 
で、ここからコンテスト応募作品が生まれた。
応募作はハマナカの新作毛糸・エクシードウール合太で編んだ。この毛糸は中細・合太・並太があつて、確か並太にはプリント柄もある。エクストラファインメリノを使用してゐるといふ。去年がダイヤモンド毛糸のタスマニアンメリノだつたら今年はこのハマナカのエクシードウールといつたところか。50g巻だつたら片方に一玉ずつで済んだのになー、とは思ふが、編みやすくてよい毛糸である。模様編みもくつきり出る。
 
パターン集から模様を選んで編むのはとても楽しいし、自分で考へて編むのも楽しい。
とはいへはじめたばかりなので、もつともつと練つていかないとなー、といつた感じである。紙の上でいろいろ考へても、編み始めたら「……なんかちがふ?」つてなことが多くてな。
 
そんなわけで、そろそろ本やwebから考へ抜かれたすばらしいくつ下のパターンを編んでみたいなー、編みたいの、たくさんあるんだよなー、といつたところ。
 
でも今編んでゐるのはただのメリヤス編みのくつ下だつたり。