たまには徒然

 
九月にスピンドルで紡ぐやうになつて、今まで気がつかなかつたことに気がつくやうになつた。
たとへばKnitty。去年の秋から紡ぎが取り上げられるやうになつてゐる。Knittyなんてほんたうにしよつ中見てゐるのになんで今まで気がつかなかつたんだらう。今年の春号のGot spin?は何度も読み返してゐる。読み返してゐるといふか、見返してゐるといふか。以前もちよろつと書いたけれど、好きなものができるとそれに関する本を読みたくなるんだよね。本が少ないから自然かういふ記事を見つけては読み返してしまふといふわけなのだらう。
 
このKnittyのページで知つたのがSpindlicity。ああ、丁度冬号が公開されたばかりだね。冬号のトップページに出てゐるガラスのスピンドルがほしくてねえ。緑色でカーブしたラインがうつくしく、しかもちよつと紫で紅いところが師匠を彷彿とさせるので。パイレックスなのださうで、レンジに入れても問題ないが(ただしフック部分が金属だからやつぱりレンジにいれちやダメよ)、落とし続けたら割れるんぢやないかと思ふとこはくて買へない。
もとい。
Spindlicityではスピンドルのmechanismに関する記事を何度も読んだ。読み返すのはわからないから、といふのが我ながら情けないが、rim-weightとcentre-weightのちがひなど、法則にしたがつて説明してあつたりしていい。たとへば、ここに35gのスピンドルがあるとして、独楽部分の重心がまんなかにあるのか周辺にあるのかで用途がかはつてくる。まはり方がかはるからだが、35gあつても重心が中央にあるものはレース用の糸を紡ぐのに向いてゐたりするらしい。細い糸は軽いスピンドルで紡ぐが、あまり軽いとまはらなくなるのですこし重たいものを作つて重心を中心にもつてくるといふことらしい。くはしいことはSpindlicityで是非。
♯つて理解してないのがバレつちまつてるね。とほほ。
 
秋号にはスピンドルを高速回転させる方法が出てゐたが、どうやら冬号ではその続きで高速に双糸にする方法が出てゐるもやう。
ほかにも毎号スピンドル製作・販売してゐる人へのインタヴュー記事があつたり、紡いだ糸を使つた作品が掲載されてゐたり、紡ぐこどもの記事やこどもが牧場へ行つて羊やアルパカに会つてきたときの記事(こども自身が書いてゐる)等々もりだくさんである。
 
つて今更書かなくても知つてるか、みんな。
 
クレオパトラの蛇の二匹目を編み始めてみた。以前書いたとほりダイヤシルクオンブレで編んでゐる。ダイヤ毛糸のこの秋冬の新作で、絹二割、モヘヤ一割、毛七割のぜいたくな糸である。結構つるつるすべるのであみづらく感じるときもある。色はKO 508で、紫色のombreだが、実にいい色合ひ。一匹目よりもいいぞ、きつと。
 
ちよいと前に注文したスピンドルがこの週末出荷されたらしい。土曜日くらゐには届くだらうか。それとも週明けになるかな。いづれにしても年末年始の休みはそのスピンドルで紡ぎ三昧の予定。先月買つたブルーフェイスライスターのトップを紡ぐつもりだ。
 
しかし予定は未定であつた決定ではないのは例によつて例の如くである。