オードリーはどうでもいいが

 
アステア好きなら是非見たい「パリの恋人(asin:B000EPFQ4G)」。
♯韓国ドラマぢやなくてね。
♯今検索かけたら韓国ドラマしかひつかかつてこなかつたので念のため。
 
この映画、冒頭いきなりファッション雑誌の編集長みたやうな人が「これからは桃色よっっ」みたやうなことを云つて「Think Pink」を歌ひ出すんだが、この場面、はじめて見た時はかなり衝撃的だつた。
 
原題は「Funny Face」。元々はガーシュウィン兄弟のミュージカルで、やつがれの手元にある譜面の表紙には「Adel & Fred Astaire」とある。すなはち同じく元々はアステア姉弟の出演作だつたわけだ。
 
映画の方はミュージカルから何作品か抜いて(「My One And Only」みたやうな名曲が出て来なかつたりする)、「Think Pink」とか別の人の手による歌を追加してゐる。
……のはどうでもいいか。
 
ある時点以降、アステアの出演するミュージカル映画はヒロインとアステアとのダンス場面よりもアステア単独のダンス場面の方が断然見応へがあるやうになる。
「パリの恋人」もそのひとつ。ヘップバーンはどうでもいい、アステアだけ歌つて踊つててくれればいいのに、と思ひながら見ることになる。
……のもどうでもいいか。
♯このあたりの蘊蓄は「リメイク(asin:4150112754)」を是非。
 
しかし、「Think Pink」は別。
トンプソン演じるファッション雑誌の編集長が強烈でよいといふもあるけれど、「ディオールがなにを云つても無視するのよ」みたやうな歌詞も強烈。
そして、聞くたびにレディ・ペネロープのロールスロイスに乗りたくなる。もちろんパーカー付きで。
 
ヨタ話はともかく、そんなわけで、Candyさんにいただいた毛を紡いでみたのがこれ。
 
Think Pink
 
自宅でのんびり紡いだ。ふはふはしてて、紡いでてくつろぐこと一方ならず。
暮れに小振りなサランラップがなくなつたのでその芯を使つて毛糸だまにしてみた。うーん、ノステピン、買つちやはうかな。
ただし巻き方に失敗して、片方糸端がどこかへ行つてしまつた。双糸にするつもりだつたのに。
 
このまま単糸でもいいかなあと思ひつつ、なにか別の糸とあはせてみてもいいかなあ、とも思つたり。
単糸の場合は斜傾するだらうなあと思ふのだが、それもまた味か、と。