紡ぎ三昧
ここ一週間ほど風邪+気管支炎(多分)で思ふやうに紡げなかつたので、今日はだいぶ紡いでしまつた。
これはCandyさんからいただいたコーモを紡いだもの。はじめてハンドカーダーを使つてかけてみた。
先月京都に行つた時、teaさんからカードかけを教へていただいて、その時のことを思ひだしながらせつせとカーディングである。
それまで「カーディングつてなんだか大変さう」といふ印象ばかりがあつて多少敬遠してゐたところがあつたのだが、やつてみると意外と楽しかつた。
それになんといつてもカードがけした原毛はこれまでになく紡ぎやすい。
実はいただいた原毛の中にteaさんが実演してくだすつた時のローラッグが入つてゐた。時間がたつてしまつたのでだいぶしぼんではゐたものの、これが紡ぎやすいのなんのつて。
カードがけが思ふにまかせず「ぽつぽつぽつ……びゅーてぃふる」になつてゐる部分もあるが、この毛は今までになく均一に紡げたやうな気がする。まあ「均一」つたつて程度問題だがね。
こちらは上がカシミヤ、下がゴットランドである。
カシミヤは先日恵糸やさんのイヴェントで購入したもの。
ムラサキゴコロは23g。カシミヤにはチト重たいか。実際最初のうちはなんだかうまく紡げなかつた。だが、スピンドルの回転をはやくしてみたところ、そこそこ紡げるやうになつた。スピンドルの回転についてはかなり制御できるやうになつてきた。結構自由自在である。問題はやはり原毛を引くタイミングか。
ゴットランドはアナンダのwebpageには「フリックカーダーでほぐして紡ぐといい」といふやうなことが書かれてゐて、スピンドル講習会でもゴットランドはフリックカーダーでほぐしてから紡いだ。これが案外紡ぎやすかつた。
だが、今回は自分で洗つてうまくいかずフェルト化した部分がある。フェルト化した部分はやつぱりカードかけが必要だらうなあ、と、思つて今回かけてみたところ。
フェルト化してゐるとは思へないほど針のとほりがいい。乾かす時によくほぐしたからだらうかと思つたがさにあらず。
フェルト化してゐると思つてゐた部分はフェルト化してゐたわけではなかつた。よくよくみたらほどよく洗へてゐる部分にくらべて潤ひがたりないのである。
そのせゐかカーディングするとやたらと静電気が発生する。
…………と思つてゐたら一年のこの時期はカードかけをすると静電気が発生しやすいのらしい。
なんだ、さうなのか。
しかし、いづれにしても「くりくり」してきれいな部分との差は大きい。
紡いでみたら、ここのところカシミヤとかメリノとか繊維の短いものが多かつたせゐか毛を引き出すのに苦労したのなんのつて。
ぜーはー。
でも色は、うつくしいスチールグレーでたまらない。
敢て毛先の日に焼けた茶色い部分は取り除かずに紡いでゐる。
しかし、この写真だと今ひとつ色のよさがわからないかなあ。
それにしてもこの三つ、なににすればいいんだ?
紡いでゐて楽しいのでほとんど先のことなど考へずに紡いでゐるが……むー。