この世で一番肝心なのは素敵なSampler

 
今通勤途中に編んでゐるのはこれ。
 
Socks in Progress
 
はじめての Socks That Rock である。色は Scottish Highlands。名前からもつと渋い感じの色を想像してゐたが、春はこんな感じなのかもなあ。紫色の出方がアザミかなにかのやうである。水色がなんとなくぼんやりした感じなのもいい。緑と黄色がぱきつとしてゐるが、それもまた味。
 
まだどんなくつ下にするか決めてゐない。もうせんWendyさんのFeather and Fan Socksを編まうと思つてゐるのだが、大抵脚の部分までくるころには「この糸では向かない」といふことで別の編み方になつてしまつてゐる。
今回も編んでゐるうちにわかるかなあと思つてゐる。これはそのままメリヤス編みかあるいはFeather and Fanになるんぢやないかな、と、今はそんな感じ。
 
11月もさうだつたが、先月の恵糸やさんのイヴェントでも「やはりサンプル作りが大事」といふやうな話になつた。編物でいふとゲージ取りといふかスウォッチ作りといふか、そんな作業である。
 
思ふに、自分の編んでゐるくつ下はすべてサンプルな気がしてゐる。
あれやこれやの編み方を見、人の編んだものを見、あるいは自分で編んだものを見て、「こんなのが編みたいなー」と編んでみて「あ、これは自分向き」とか「かういふの好き」とか「これは思つたほど自分向きぢやない」とかいふ個人的なところから、「かういふ毛糸にはかういふ編み方が向いてゐる」「んで針はこんな感じ」なんてなあたりも、実際に編んでみてぼんやりとわかるやうになつてきた気がする。
また、実際に履いてみないとわからないこともある。
くつ下は円周が比較的短い輪編みだから、実際に編んでみないとゲージとかわかりづらいといふのもある。
 
何足か編んできて、最近「ゴム編みとそのVariationのくつ下が好き」らしいことがわかつてきた。なぜといつてまづ編み方が覚えやすいものが多いし、伸縮性があつて場合によつてはそのまま履き口から(あるいは履き口まで)編めたりするし、男女どちらにも向いてゐるものが多いからだと思ふ。Garter Rib Socksのところにも書いたけれども、「なんの変哲もない」感じがいい。実にいい。
 
レース模様のくつ下は編んでゐて楽しいしできあがりも見て楽しい。編み方もさう複雑ぢやないものも多い。メリヤス編みのくつ下のなんともplainな感じもいい。
 
でもなぜかゴム編みのくつ下が好きなんだなあ。
 
さう云ひつつ今回編んでゐるのはゴム編みのくつ下ではないし(さうなる可能性はあるけれど)、次に編む予定のくつ下もゴム編みではないけどもね。
あ、Log Cabin Socksは縄編みとゴム編みつて感じかな。かういふくつ下も好き。