Colourful Socks

 
風邪ひいた。
風邪……ではないかもしれない。単に扁桃腺が腫れてるだけかも。
一年のこの時期、医者はたいてい休みといふ時にこの体たらく。しかも連休だよ、連休。
この連休は早寝早起きをして早めにやること済ませて編んだり結んだり紡いだりしやうと思つてゐたのに…………。
 
そんなわけで寝てばかりゐるが、ここのところ編み上げたくつ下を二足ほど。
 
Gentleman's Fancy Socks - Altered
 
編み方 Gentleman's Fancy Socks from _Knitting Vintage Socks (asin:1931499659)_
使用糸 Schaeffer Anne 9
使用針 2mm の輪針 80cm
作り目: Magic Cast-on 12目 → 72目まで増目
踵  : wrapの引き返し編み
 
Gentleman's Fancy Socks改、といつたところか。Gentleman's Fancy Socksと同じなのは毛糸(色違ひ)と針と模様だけで、後は全然ちがふ。たとへば本では履き口から編んでゐるが、これはつま先から編んだ。また、踵はwrapの引返し編みだし、ふくらはぎ部分の増目もない。
そんなわけで、編み方に掲げるのは気が退けるが、まあでもこのくつ下がいいなあと思つて編んだからなあ。参考といふことでひとつ。
 
以前も書いたがこの毛糸、チトお高い。でも「働いてるんだから、いいぢやん」と云ひ訳にもならない理屈をつけて買ふてしまつたんだなあ。しかも、買ふたはいいけど、ぢやあ何を編むかといふ段になつて、「むう」と悩んでしまつたのである。
糸はかなり細い。毛とモヘアと化繊の混紡である。なににしやう。いつそくつ下ぢやないものがいいか知らん。
さんざん悩んで、結局同じ糸を使つてゐる作品を元にしたといふわけだ。
基本的にゴム編みのためか、編み地がとてもふかふかしてゐる。ぎゆつと握りしめた時の感覚は実にたまらない。もう何度でも握りしめたくなつてしまふほとである。
これ、きつと履かないな。しばらくしたらわからないけれど(そのころには暑くなつてゐてますます履かないといふ話もあるが)、でもなんだか履くのがもつたいない気がする。
 
履き口は二目ゴム編みで、いつもより心持ちきつめに糸を引き乍ら止めてみた。いつもは「ゆるくゆるく」と思ひながら止めるのだが、それだとほんたうにゆるくなり過ぎてしまふんだよね。かういふ模様ならいいけど、レース模様だとかけ目がうまく出ない。ちよつと練習と思つてやつてみた。いい感じである。
 
Rib and Cable Socks
 
編み方 Rib and Cable Socks from _Interweave Knits Fall 2005_
使用糸 Koigu KPPPM
使用針 2.5mm の輪針 100cm
作り目: Twisted German Cast-on
 
これはずつと編みたいと思つてゐたくつ下。_Favorite Socks (asin:1596680326)_に載るかなあと思つてゐたが、掲載されなかつたね。
ずつと編みたかつたので、編み方に従ふつもりだつたが……甲の部分を編み過ぎてしまつてつま先は別に。編み方とほりに編むとつま先は7.5cmもあるんだよね。それだと足の短いやつがれにはちよつとバランスが悪いことになつてしまふといふのもある。また、甲の部分が長くなりすぎたのは踵のせゐもある。踵、デカいんだよね。まちのある踵はとても好きなんだけど、やつぱり引き返し編みの方が足にはぴつたりくるかなあ……。
 
とはいへ、これも編んでゐてとても楽しかつた。ゴム編みと縄編みのくつ下だからね。この組み合はせがとても好きなんである。縄編みの伸縮性のなさをゴム編みで補つてゐるあたりがとくにいい。
 
ところでこのくつ下、作り目は糸を二重にして編むことになつてゐる。ものすごーくデカいものになるが、ゴム編みと縄編みなので編んでゐるうちに縮んでくる。もちろん、元々のデカさが損なはれるわけではないので、大変伸縮性に富んだ履き口ができあがることになる。
 
いいわ、これ。