触つてごらん カシミヤだよ

　

　
もうね、「アラン模様の小もの(asin:4277172199)」を手に取つたその時からこの帽子を編みたくてしかたがなかつた。
ところが使用糸のヨークシャーツイードは一玉20gで2100円もするといふ。
そしてこの帽子には60g必要だとのこと。
　
………………。
カシミヤ、自分で紡いだ分があるけど、でもあれだと細すぎる。二本取りにしてもどうだらうかといつた細さ。
でも編みたい。
しかし…………
　
といふわけで、結局ピエロでビュアカシミヤ100を買つて編んだ。
　
この帽子、平に編んで最後にとじることになる。
すくひとじ、苦手なんだよね。
でもなんとかとじたよ。思つたよりはうまくできたかな。
　
本では、別糸でくさり編みして作り目をすることになつてゐる。ゴム編みは後から編むわけだ。でも、ゴム編みの作り目をしてゴム編みから編み始めることにした。別段問題ないやうに思ふが、ゴム編みは最後にした方がかぶり口がしまるかな。これはちよつと広すぎる気がする。
　
例によつて縄編みの時は縄編み針は使はない。カシミヤは羊毛に比べて伸縮性がないので苦労した。時々「うわ、切れるんぢやないか」とどきどきしたものだつた。
　
さうさう、久しぶりに二本棒針で編んだのだが、やはり重たいね。輪針で編んだ方が重さが分散される分編みやすい。でも、目を送る時に針と輪の部分の境目でひつかかることが多くて苛々しがちでもある。二本棒針で編んだ方が「編物してるなぁ」といふ実感がわく、といふこともある。むづかしいところだ。
　
写真はとじた直後のもの。このあと軽く洗つてかはかしたのだが、とろとろ〜つとした手触りがもうたまらんといつた感じ。
　
カシミヤ、いいよね。
　
早くかぶりたいのだが、出番はまちつと先だらうか。