ぼーもー

 
土曜日に、「よし、紡毛糸を紡ぐぞっっ」と挑戦してみた。
#しかしなぜWindowsIMEといふのはこんなにバカなんだらうか。
#「紡毛糸」も一度で変換できないなんて。
#ましてや「祖も牛」……もとい「梳毛糸」。
#こんなならことえりのはうがよつぽどまし。
#といふ話はまた後ほど。
 
今年の東京スピニングパーティーで購入した概ねチェビオットのいろいろな羊のまざつた毛を、トルコ風スピンドル(Turkish Spindle。カタカナにすると間抜けなので)で紡いでみた。
まづはスピンドルをまはし、ころあひをみはからつて止めて後、えいやとばかりに毛から糸をひつぱり出す。いや、まあそんなに気合を入れなくても糸はするすると出てくるのだが、まあそこはなんとなくやはり「気合」なのである。
 
ところが。
 
これがなかなかうまくいかなくてねー。
まづ糸が細くなりすぎてしまふ。
で、でも、糸になつてるし、ま、いつか、とつづけていくうちに次第に太さはこちらの思ふとほりにかなり近くなつてはきたけれど。
今度は撚りがあまい部分が出てきてするつと毛が抜けてしまふ。抜けてしまふとなぜか毛同士がうまく絡み合はず、これにまた四苦八苦。
 
そんな状態でどうにかかうにか紡いで撚り止めをして、次にヂヤンテイ織器を出してくる。
さう、単糸のままヂヤンテイ織したかつたのである。
どうもここのところブランケットが気になつてゐて、「でも、織はしないしなー。んー、ぢやあヂヤンテイ織?」といふ安易な考へだつたのである。
 
まづ、ヂヤンテイ織器のまはりを四周半分の糸をとつて、織器にかけてゆく………………
ん? 全然長さが足りないぞ?
 
ま一度、今度はもつとゆつたりめに織器のまはりを四周半………………
また足りない。
なぜ? 手紡ぎのせゐ?
 
仕方なく、今回はためし織といふことで足りない分は残りの糸でかけてみる。
 
糸をかけたら今度はヂヤンテイ針で横糸を織り込んでいくのだが。
………………二度試して二度とも途中で撚りのあまい部分から糸が抜けていつてしまつた。
とほほ。
 
そんなわけで、あつさり断念はしたのだが。
しかし、織れた部分はそれなりにいい感じだつたので、まづはきちんと紡毛糸を紡げるやうになつて、無念をはらさねば。
 
問題は、それまで「ブランケット熱」が残つてゐるかどうかである。
さて。