どちらかといへばTornado

都並といへば、宿敵のDFだつた。「狂気の左サイドバック」。
TSUNAMI」といへば、サザンオールスターズの歌。どこがどう「わびしい」のかさつぱりわからず、聞く度に首を傾げることしきり。
稲村といへば…………
いや、もういいか。
 
といふわけで、この期に及んで新たなスピンドルを購入した。
 
Golding Spindle
 
Golding Fiber ToolsのRingSpindlesは2" Modelsの一。
Tsumaniといふ柄(つていふのかね)で、木はPupleheart。軸はクルミ。重さは0.8ozといふから、だいたい22.5gといつたところか。
 
実はこの四月にGolding氏に問ひあはせのメールを出してゐた。
「日本にも配送してくれるでせうか」といふのが質問。
即返事がかへつてきた。
「日本にも送つたことあるから大丈夫だと思ふよ」
 
それから四ヶ月。
一度はあきらめるつもりでゐた。
あまり紡がなくなつてゐたからである。
 
きつかけは、例によつてRavelryだ。
Ravelryにはスピンドル好きのグループがあつて、ここにGoldingのRingSpindlesに関するスレッドがある。
ちなみにこのグループ、とても活発で、こことMonty Pythonのグループを追ひかけるだけで一日楽しめる。
 
そのスレッドで、所有者は一様に「Spins like dream」といふことばを口にする。いやさ、書き込んでゐる。
「夢のやうに回転する」。
これはスピンドルへの賛辞としては結構一般的なんだと思ふけれども、賛辞の多さにぐらつときた。
それでも購入を決めるのに四ヶ月はかかつた。
 
さて、やつてきたもので、去年の東京スピニングパーティー羊工房MASAKOで入手した草木染めのメリノを紡いでみた。
「Spins like dream」つてかういふことか。
指先で弾くだけでも回転が安定してゐる。かなりの速度で回り、それも長いこと回りつづける。
そして、糸がつるつるとできてゆく。
やめられん…………。
 
およそ3gちがひでBosworth Midi(以下「Bossie」)を普段は愛用してゐる(こちらは25gくらゐ)。
Bossieの方が重たいはずなのに、Goldingの方が重たく感じる。紡いでゐる最中も、Goldingのスピンドルには時にひつぱられるやうな感覚がある。
Bossieの方は時に糸の先にぶらさがつてゐることを忘れるくらゐ軽い。
どつちがいい、とは云へない。好みもあるだらうし。
えうはどつちも気に入つてゐるといふか、選べない、と。
 
ところで羊工房MASAKOさんから買つた毛は全部使つてしまつた。
草木染めで10色それぞれ10gくらゐずつ。
毛の状態ではそれはそれはうつくしーパックだつたんだけれども、いざ紡いでみると、ぢやあどういふ風に組み合はせたら、と、頭を抱えることしきり。
これは白とか生成りとかあるいはグレーの毛をメインにもつてきて、編み込み模様にするといいかも?
 
はっっ、編み込み模様といへば明日発表になるはずのSock Knitters Pentathlonの課題は編み込み模様ぢやなかつた?
 
もちろん、くつ下に使へるやうなものではとてもとてもないのだが。とほほ。