行けないながらも

 
さういふわけで、今週はSockSummit Weekだつた。
オレゴン州州知事だかポートランドの市長だかも、「今週はくつ下の週だ!」みたやうな発言をしたとかしないとか。
 
講習がすべてうまつてしまつてゐた時点で参加を見合はせたが、行けばよかつたなあ。
考へてみたら、東京スピニングパーティーにだつて参加するレクチャーがなくたつて行くんだし。
物見遊山に行くのだつたかもしれない。ついでにトレイルブレイザーズのグッズ買つたりできたかもしれないし。しかし今ポートランドにはたれがゐるんだ。古くはクライド・"グライド"・ドレクスラーとかさーつて古すぎるか。
 
もとい。
さう、行くことにしてゐれば、ギネスに挑戦イヴェントに参加できてたかもしれないしね。
 
そんなわけで。あちらこちらで楽しげな写真や動画やおしやべりを見ながら指をくはへてゐるばかりだつたかといふと、そんなことはない。
一応、自分なりに Sock Summit を祝つてみたつもりだ。
それが、このくつ下である。
 
Brigid
 
Brigidといふ。
デザインはRenee Leverington。
毛糸はまだ手元に残つてゐたイエガーのマッチメイカーメリノダブルニッティング。色は865。
針は3号。
8/3に編みはじめて、昨日8/8に編み終はつた。
片方はあつといふ間に編みあがつたのだが、途中で別なものに浮気してゐたので、ちよつと仕上がりが遅れてしまつた。
何度も書いているが、去年Sock Knitters Pentathlonに参加したおかげで、編む速度が著しく向上したおかげである。
 
やはり縄編みといふのは、編み心を満たすものがあるよなあ。
あれだけ「くつ下はただのメリヤス編みかゴム編みが一番」とか云ふてる自分が書くのもなんだが、それでも縄編みは編み心そそられるし、なにより編んでゐて楽しい。編むこと自体楽しくて、模様が段々できあがつていくのを見るのも楽しい。
 
しかも今回は糸がいい。
4 ply の方もとても好きだつたんだけれど、いいんだよなあ、これが。
「毛糸」らしい毛羽だちがあつて、でもとつてもなめらかな触り心地で、編地もまたいかにも「毛糸を編みました!」といふ感じ。縄編みもくつきりでるし。
なんでこれがもう生産されてないのかなあ。
実はまだ紺色と臙脂色を二三玉ずつ持つてるんだけど、どうしやう。
もつたいなくて使へないかも。
 
パターンには sports weight yarn とあるので、すこし太めかと思ひ、針はちよつと細めに3号にしたが、これは誤りだつたかも。
このくつ下、ぴつたりサイズに作るより、ちよいとゆとりをもたせた方がすてきに見える気がするのだ。かういふところ、ravelryではほかの人の編んだ同じものの写真をたくさん見ることができていい。
わかつてるんなら編む前に写真見とけよ、といふのは、まあ今後の参考に。はい。
 
Sock Summit。
次回はあるのだらうか。
あつたら次こそは、と思はないでもないが、きつとみんな同じことを考へてるんだらうな。
人類みな兄弟。
♯つて意味がちがふよ。