流行に乗つてみる?

 
この秋冬は「スヌード」とやらが流行りなのらしい。
スヌード?
なーんやそれ。
 
と、思つてゐたら、こは如何に。
ここ二三年ほど、やつがれがせつせと編んでゐたあれやこれやはどうやら「スヌード」になるらしいではないか。
数へたくないけど、大小あはせてざつと15枚くらゐは編んでゐるのらしい。
ここのところ、筒状でない、いはゆるふつーのマフラは使はなくなつて久しいしなあ。
 
スヌードとは、筒状のマフラーのことを指すのらしい。
ちよつと気の利いた(?)この秋冬の編物本にはすでに掲載されてゐる。
えー、まだ今年も同じやうなものを編まうと思つて、もう糸も用意してあるんですけどぉぉぉ。

ま、流行なんぞ気にせずに、編んだり使つたりするかなあ。

Rowan Magazine

久しぶりにRowan Magazineを購入した。何年ぶりだらう。とにかく、かなり長いこと買ふことはなかつた。
買はなくなつた理由は、編みたいと思ふ作品が掲載されないから。三号くらゐ続けてそんな感じがだつたし、そんなに入手しやすいものでもないし、自然と買はなくなつた。
買つてみて、「編みたい」と思ふ作品がいくつかある。そのまま編んでみたいもの、指定の糸をとはちがふ糸で編んでみたいもの、アイディアを借りて編んでみたいもの、さまざまある。
Cocoonで編んだ帽子はそのまま編んでみたいなぁ。今はなき恵比寿のRowanでCocoonに触れて以来、一度は使つてみたい糸だと思つてゐる。かぎ針編みのカラフルなカーディガン(なのかなぁ)と、すべり目のヴェストはちがふ糸で編んでもいいかも。輪つかを二つ重ねたショールはアイディアをいただいてなにかもつとべつのものにしたいなぁ。縄編みのセーターもいいなぁと思ふもの数点。
と、考へるのは楽しいんだけどね。実際に編むのか?
その前に今編んでるPI Shawlを仕上げなきや。

無策

 
とりあへず、「こんなもの編みました」といふことで。
 
Weaver's Wool Mini Shawl
 
Ravelympics で紡いだ糸でちいさなショールを編んだ。
パターンはWeaver's Wool Mini Shawl。以前から編みたいと思つてゐたショールのひとつ。なぜといつて、形がいい。三角形のショールといふのは「編物」つぽくていい。しかも、これ、ちよつと身体にそふやうな形になつてるんだよね。
 
13号で編んだ。かなり薄くしあがつてはゐるが、でもまあ、毛だから。
なんだかもうあたたかくなつてきてゐるんだよね。次の冬に、といふのだつたら、もつと毛糸を寝かせておくのだつたかも。
 
ま、いつか。
 
ちなみに、紡ぐ前はかぎ針編みするつもりだつた。
紡いでゐる最中に「……太すぎる」といふことになつた。
編みたいやうな糸を紡げるやうになるのは、いつのことだらうねえ……
 
 

Lady Hoare Shuttle

普段はボビンに糸を巻くシャトルを使つてゐる。理由は、
1. 糸を巻きやすい
2. 糸を解きやすい
3. 糸を痛めない
といつたところか。
 
1.にはすぐ思ひ至ると思ふ。その裏返しが2.である。
3.はなかなか思ひつかないかもしない。あるていど細くて丈夫な糸を使つてゐれば、そんなことを考へる必要はないからだ。
それでも、クロバーのシャトルの音をカチカチ云はせながら糸を巻いてゐると、気になつてくるときもある。
 
写真のシャトルは、Lady Hoare's Shuttle と呼ばれるシャトルである。年老いて目の見えなくなつた人のために考案されたシャトルだといふ。
以前から気になつてゐたもので、今日手元にやつてきた。素材はほんとは木がよかつたんだがなあ。
それはさておき。
 
使つてみた感想は、糸が巻きやすい、のは、まあ当然として、使つてゐる時に案外糸が解けてこない。ちよつと長いので、最初のうちはあたふたしたけれど、これも次第に慣れてきた。大きめのピコからなら、先端のとがつた部分で糸を拾へないこともない。
買つてはじめて気がついたが、シャトルは少し湾曲してゐる。これが解けてこない理由なのかも。
 
んー、
まあ、もう少し使ひこんでみてから、あらためて感想を書くかもしれない。

編んでもゐる

 
これは大晦日に地元の手藝屋に立ち寄つたときに衝動買ひした毛糸で編んだもの。毛糸はパピーはブリティッシュエロイカの183番。どうもこの毛糸のこの色が好きなのらしい。「手編みのニットで冬支度(asin:4529047601)」に掲載されてゐるストールを編んでゐるのだが……できあがるころにはあたたかくなつてゐるやうな気がして仕方がない。
 
Cabled Shawlette in Progress
 
あと縄編み部分を二十段は編みたいんだよね。
今日中になんとかなるかと思つてゐたのだが、上記の通りメリノなんぞを紡ぎはじめてしまつたので、達成できなかつた。
 
ま、まあ、しばらくは家の中は寒いかな。

修行中

 
ヴァンクーヴァーオリンピックまであと一週間をきつた。現地時間で火曜日には聖火が到着するとのこと。
北京オリンピックのときはもつとあれこれあつたよなあ、聖火。
閑話休題
 
といふわけで、Ravelympicsも近づいてゐる。
説明の必要はないかとは思ふが、RavelympicsとはRavely 主催のオリンピックに乗じたイヴェント。
今回はSpindlersといふグループ主催のTeam Spindlersに参加することにした。
参加種目はFlying Camel Spin の予定。すなはち、ひたすら紡いで紡いで紡ぐ種目である。「フライングキャメルスピン」は、これも説明するまでもないかもしれないが、フィギュアスケートのスピン技の一。
 
実はずつとなにを紡ぐか悩んでゐた。決まらなくてねー。
結局染色コリデール100g弱を紡ぐことに決めたのが一昨日の金曜日。ためしにちよつと紡いでみて、まあこれで行かうかな、と。
今回はかぎ針編みのちいさいショールを編む予定。あ、前回編んだのと同じもの、ね。試し編みもしてみた。まあ、いい感じ、かな。
 
これまた実は、すこし前に紡ぐ時の右手と左手を入れ替へてみた。
これまでは毛を右手に持ち、左手でスピンドルをまはしてゐた。
左利きといふわけではないんだがなあ。でも気がつくとオタマトーンも左手で音の出る部分を抑へて右手でお口ぱくぱくをやつてゐる。多分、右利きの人は逆になるはず。だからうまく演奏できないのかなあとも思ふが、最初に持つたときにさうなつてしまつたので、まあさうしたものなのだらう。
 
ところで、紡ぎに関しては、毛は左手に、スピンドルは右手に、といふのが一般的なのらしい。すくなくとも右利きの人はさうなるやうである。
なんでも、さうした方がいいといふ理由があるといふ話なのだが、それがなんであるのか不勉強にして知らない。
 
でもまあ、なにかさうした方がいい理由があるのなら、さうしてみるか。
 
といふわけで、逆に持つやうにして数ヶ月。
 
しばらくはまつたく初心者に戻つたやうな状態だつたが、まあ、なんとなく、戻つてきた、かな。まだか。
ただ、毛は持ち替へる前よりまともに扱へるやうになつたやうな気がする。右手で毛を持つてゐたころは「三角形」の部分を保つことがなかなかできなかつた。左手で持つやうにしたら、これがなぜかうまく(少なくとも以前よりはましに)できるやうになつたんだなあ。
その代はり、右手ではなかなかうまくスピンドルを回すことができなくて苦労してゐる。すぐにブレるしね。
 
ここ一週間ばかりは結構調子よく紡げてゐるので、このままオリンピックを迎へたいと思つてゐる。
 
ところで、写真はオリンピックとはあまり関係がない。
 
Spun Some Merino /w Turkish Spindle Delight
 
以前ペレンデール鎌倉から購入した灰色のメリノをトルコ風スピンドルで紡いでゐる。これはのんびり自宅で紡ぐつもりではじめた。なんといへばいいのか、いろんな毛を紡ぐ修行、かな。
撚り合はせた状態で合細か中細くらゐで、PI Shawlを編むつもりで買つたはず。
どうなるかは……むむむ。わからん。